子供達、両手を上にだらりと上げてリサ達にゆっくりと歩み寄る



王子   まずいな・・


マキタ  ・・行きましょう。


リサ   未来、早く目を覚まして!


未来   パパとママが・・・


リサ   ・・もういないの。


未来   何言ってるの?


リサ   ・・これ。



       リサ、未来に小さなドリーム・チップを見せる



未来   ・・ここも、夢?


リサ   「勝手に使うな」って言ったでしょう。


未来   ・・ごめん。


子供8  帰れ!


子供達  帰れ!


未来   またこいつら・・


リサ   行くよ。



       リサ、未来の手をひっぱり出て行く



子供9  帰れ!


子供達  帰れ!


王子   はいはいはい。帰ります。帰りますよ。


タカシ  帰さないよ。


王子   え?



       タカシ、拳銃をゆっくりと王子に向ける



王子   あらら・・


マキタ  大丈夫です。ここは夢の中ですから。


王子   ネバーランドで拳銃を持つことができるのは警察だけのはずだが・・


マキタ  とにかく、リアランドで目を覚ましさえすれば。


王子   マキタ君。ここは普通の夢の中とは違うんだよ。特殊なプログラムで設

     計されたネバーランドだ。拳銃で撃たれれば、実際の身体が傷つくこと

     はなくとも、ここから戻れなくなってしまう場合があるんだよね・・


マキタ  戻れないって・・?


王子   永遠に夢を見続ける・・つまり、現実の世界では意識不明のまま・・


マキタ  ・・え~、それまずいっすよ鈴木さん。


王子   本名で呼ぶんじゃねえよ。


マキタ  あ、すいません。


タカシ  僕達の味方になってくれますか?


マキタ  ・・味方?


タカシ  一緒に戦ってくれますか?


マキタ  戦うって・・誰と・・


タカシ  警察官が仲間にいると、僕達も心強いですから。


王子   ・・・わかった。



       王子とマキタ、顔を合わせる



王子   君達の仲間になろう。だからその銃を早く下ろしなさい。



       タカシ、ゆっくりと拳銃を下ろす

       その瞬間、王子とマキタが自分の拳銃を取り出す



王子   動くな!



       王子とマキタが拳銃を構えた瞬間、二つの銃声が響く



マキタ  ・・マジすか・・



       子供1と子供5の手には王子とマキタに向けられた拳銃



子供7  だから大人は信じられないんだよ。


子供3  嘘つき。


子供達  嘘つき。


子供2  大人になんて、なりたくない。


子供達  大人になんて、なりたくない。


王子   ・・・



       王子とマキタ、ゆっくりと倒れる



子供1  とんだ邪魔者が入ったね。


子供6  時間の問題だよ。


子供4  世界は夢の国へと変わる。


子供8  冷たい現実なんてひねり潰してやる。


子供5  僕達はネバーランドの妖精。


子供9  だから守らなきゃいけないんだ。


タカシ  そう。この国をね。



       魔王、子供達を操るように



魔王   さあ現実の世界、リアランドへ戻れ・・戻っておまえ達の同士を

     集めるのだ!



               暗転



       暗転中に聞こえる未来の声



     ねえママ、知ってた?

     赤ちゃんが初めて笑ったとき

     その笑い声はシャボン玉になって

     野を超え山を超え、遠くにプカプカ飛んでって

     そして海のずーっと、ずーっと向こうにあるネバーランドに辿り着

     くの・・

    そのシャボン玉の中からは小さな妖精が生まれて

     みんな好きなことをやって暮らしているんだって・・・





               ⑥へ続く