厚木にDRが降りた日、私は知人の写真展に行っていました。
6冊あるアルバムの中にあった、キャノピーに写っているカメラ。
このカメラはフィルムかビデオかで、私の中で二転三転しているものでした。
なをこの写真は、カメラと機番が分かるよう私の方でトリミングしています。
<1971年10月29日 小牧 撮影者:元井 英貴氏>
まず大きさから考えて15㎜、35㎜フィルムを入れる場所はありません。
<1971年10月29日 小牧 撮影者:元井 英貴氏>
そこで知人の映像プロデューサーにビデオの可能性があるか聞いてみました。
その方の話では「1971年当時これほどの小型ビデオカメラがあったという話は聞いたことがない。また名古屋の1971年から3年後に作られた「THRESHOLD(邦題 ブルーエンジェル)はフィルムで撮られた映画で、もし小型カメラがあればそれを使ったはずだ」というのです。
<1971年10月29日 小牧 撮影者:元井 英貴氏>
確かにウィキペディアで調べても小型カメラが出てくるのは1980年代以降。販売までの試作期間を考えると無いと言い切るには微妙な期間ですが、名古屋で使われた可能性はかなり低くなります。
それでもこのカメラの形、初期に出た防犯カメラそのものでビデオへの疑念はぬぐえないのでした。
<1971年10月29日 小牧 撮影者:元井 英貴氏>
それが先月末になって航空雑誌のカメラマンであったT氏から電話があり、名古屋のブルーズにソニーのカメラが積まれていたことを聞きます。
そんな矢先に、この写真の発見!!
<1971年10月29日 小牧 撮影者:元井 英貴氏>
モヤモヤしていたカメラがはっきり姿を表したのですから、私の興奮度はMaxに達し、失礼ながら写真展どころではなくなってしまいました。
更に撮影者はご自分の友人であるソニー出身者から「既にモノクロのビデオカメラはあった」ことを確認してくださったのですから、もう間違いはありません。
<1971年10月29日 小牧 撮影者:元井 英貴氏>
やっと正体が判明したこの日は、DRを撮り損ねたことを帳消しにしてくれるものでした\(^o^)/