1964年10月10日。
学校が休みだったのか、ずる休みをしたのかは分かりませんが、私は自宅でオリンピック開会式を見ていました。
この時オリンピックマーチと共に流れてきた『大デレゲーション』と言う言葉が、アメリカだかソ連だかで使われたとき、『なんだかすごい人数の時に使う言葉なんだ』と思った記憶があります。
入場行進が終り幾つかのプログラムの後、テレビは空に浮かぶ飛行機雲を写しました。
それはだんだんと円を描き、五輪になったではありませんか。
『すごいな~』と思いながら『もしかしてうちからも見えたりして』と窓から顔を出すと
そこには真っ青な空に、五色の輪が浮かんでいたのです!!
思わずテレビと実際の空を何度も見返しながら『テレビとおんなじだ!』と強く思いました。
後で考えたら『テレビと同じ』ではなく、『テレビが同じ』なんですがね^^;
こうして小さな白黒画面に映る五輪と、広く真っ青な空に五色の輪は、今でも私の記憶に残ることになりました。
これがインパルスだったことを知るのは、この日から約2年後のことです。
稚拙な絵で失礼しました。



