7月から開催しているモネ展を観に横浜美術館へ行ってきました。
雨は降っているし、横浜と言えど地方都市の一つにしか過ぎないしで、楽に入れると思いきやどうして、どうして。
世の中、私を含めてお時間にゆとりのある方がいかに多いか思い知らされました。
モネにあやかってソフトフォーカス?いえいえ、湿度でレンズがくもっていただけ^ ^;
モネと言えば睡蓮、印象派が直ぐに浮かんできます。しかし睡蓮よりも風景画の方が私には残りましたので、それらの中から少し紹介します。
まずは『セーヌ河の日没』。
写真では見えてこない色が限りなく塗りこめられ、黄昏の情景を見て思わず「今日もいい一日だった」と、つぶやいてしまいそうな作品でした。

ネットより引用
次は『チャリング・クロス橋』。
この作品も本物はこんなものではありません。
霧?霞?もや?によって、見ようとしても見えない風景の中、かすかに遠望できる橋と建物。それでも川面を照らす太陽の光が眩しいほど跳ね返っています。

ネットより引用
↑の作品を観たあと次の部屋で最初に出会うのが、もう一つの『テムズ河のチャリング・クロス橋』。
この空気感は何と表現したらよいのか・・・。
とにかく限りないほどの色数が重なり合うことで、モネのいる場所から国会議事堂?までの空気が描きこまれています。
と同時に前作↑で受けた感動が冷めやらぬうちにこれを見せられては、息が詰まるほどの衝撃を受けてしまいます。

ネットより引用
もう私などが作品がどうのというレベルを超え、この展示配置にした美術館員の勝利です。思わずUターンして前作を見直してしまったのは言うまでもありません。
今までの霞んだ空気感とは一線を画すのが『バラの小道の家』。
モネ晩年の作品で、視力の衰えによるものではないか?との記述もありました。
しかし、多彩な色が重なっても濁りはどこにもありません。それどころか透き通った空気の中で光り輝いて見えるのです。

ネットより引用
写真や印刷物ではなく、直接観ることの大切さを感じた一日でした。
行ってよかったー!!