展示会中にエンジェルスのアジアツアーは、空中給油で行われたことが分かりました。
そのとき思ったのは、燃タンはどうしたのか?という疑問です。
そのヒントとして、極東ツアーではなさそうですが、YouTube動画に映画『Threshold Blue Angels Part 1』でハワイまでの様子がありました。
以下、動画の順に画像を並べてみます。
移動前の整備長の口からは「燃料タンク」の言葉が。

そして整備中の機体そばにはセンタータンクが準備されています。

出発の朝?には3本タンクを吊るしたエンジェルスが並びます。

そして130の出発。
小牧と違うのは翼の外側に給油ポットを装備していることです。
ただ、電源車などデモに必要な機材や隊員を積んでも給油できるだけの燃料を積めるのかは私には分かりません。

画面は切り替わってブリーフィング時に出た「燃タン投棄」の言葉。
やはり燃タンを吊るしたことに間違いありません。

また空中給油がハワイまでで、2回必要であることが分かります。

ところが、出発地を離陸するエンジェルスは燃タンなし。
おまけに給油をする130は、小牧と同じ#0690でもひとつ前の旧塗装。
この辺りが映画の切り張りといえばそれまでですが、本当のところはどうなのかが、いまひとつはっきりしません。

ただ、1機で7機のF-4を給油できるはずはなく、映画の中でもQBの130がエンジェルスを引っ張っている姿が記録されています。

給油を終えると、それまでストリップのエンジェルスが、いきなり3本タンクで飛行します。
ということはハワイまでの間にどこか立ち寄ったか、それまでの映像が本番ではなく訓練の記録を使い回ししたことになります。
無事ハワイ上空に到着したエンジェルスはまたしてもストリップとなりますが、ランプインした時には3本タンクで停止します。

撮影日がいつであれ、コントロールタワーの形からハワイと特定できれば、途中の映像が燃タン無しであろうが、空中給油をしようが、太平洋超えをするには燃タンが必要だということになります。
レイを持っている娘さんに近寄るバックには、センタータンクの先と翼タンクが見えます。

以上のことから71年の極東ツアーでも、燃タンは吊るしていたと考えるのが自然です。
しかし、小牧で燃タンを見たことはありませんし(デモだからしまっていた?なら何処に?)、厚木に降りたときも、厚木から上がったときも燃タンはありませんでした。
130に積んでその都度移動?
まさか14本の370galと7本の600galを積んで?
そう考えると燃タンは何処かの飛行場に置き、そこからは必要に応じて空中給油を受けながらストリップで回ったのではないでしょうか。
その場所が経由地として挙がっているミッドウェイか、沖縄と考えるのですがそれを証明するものは、これまた何もありません。
これだけでお昼になってしまったWW