私はコクピットに懲りすぎると途中で息切れしてしまい、肝心の飛行機が完成しないおそれから、最小限しか手を加えません。
しかし作り込みされたコクピットは、観る者の心を捉えて離さないのも事実です。
そこで今回は、
「とてもできません！」
「良い子は真似してはいけません！！」
のコクピットを紹介したいと思います。
まずは１/３２マルヨンのコクピット周辺。
どこまでが自作部品で、どこがオプションパーツなのかは分かりませんが、いずれにしても詳細な部分にまで神経が行きわたっています。
それに負けず、劣らず細かな部分にまで手が入っている１/４８トムキャ。
ドライブラシで立体感が一層際立っていました。
スケール（多分１/３２？）、機名とも不詳のコクピット。ベルトとバックルが、いかにもそれらしく作られています。
コクピットを取り囲んでいる皮？の質感が、これまた魅力的です。
これら以外にも展示されているモデルの多くが、詳細なコクピットを有していて皆さんのレベルの高さを感じさせられました。
そんな凄いコクピットを観ても、初日の１/７２ハセガワ、ブードーが忘れられません。
このインテイク中央にある仕切り板は絶対真っ直ぐにならないし、
そぎ落とした機首側面に配置されたカメラ窓は、氷砂糖のようなパーツで面一にはなりません。
とにかく貼り合わせたらヤスリがけで接着面を整形するというのが前提で作られたモデル。
それがこれほど美しい表面で作られていることに、驚きと、感心と、喜びをもって拝見することができたことは幸せでした。