今から3年前の2014年11月9日。弥生美術館において高荷義之氏の原画展示会がありました。
模型を作られる方なら一度は目にされたことがあるボックスアートの第一人者です。

今回の展示会ポスターに使われていた、タミヤ1/25のタイガー。
そして、ここで購入した高荷義之著の「鋼の超絶技巧画報」。

同じ年の8月、前橋で行われた模型展示会でこの絵を見て「ニチモの97艦攻はこの絵が元になったのか」と思い込んでしまった原画です。
これが、3ヶ月後の失敗につながりました。

それがこちら。
持っていったニチモの箱絵にサインをお願いすると高荷氏、開口一番
「これ僕の絵じゃあないよ。中西君のだよ。」
「えええぇーっ!!」
ニチモの97艦攻、高荷氏ではなかったのです。
大変失礼なことをしてしまったわけですが、それでも快くサインをしてくださり感謝しかありませんでした。
苦笑しながらマットにサインをされる高荷義之氏。「ただ、自分の絵ではないのでマット部分に書くよ」と筋はしっかり通された姿も立派でした。
それにしても構図や、人物描写の表現、戦記ものの挿絵を思わせる配色など、これほどの作品を描いてきた中西立太氏の存在を知らなかったことは恥ずかしいことでもありました。
さて、今も手元に残っている額装済みのアベンジャーと隼。どうしたものか・・・。
もう1枚のフジミA-6は間違いなく高荷氏の作品で、「こんな古いの よく持っていたね」と笑いながら書いてくださいました。
もちろん彼の作品なので絵に直接、しかも大きめにお願いしたのは言うまでもありません。

帰り道、弥生土器発掘の碑を見つけたのは、最後の最後におまけがもらえたようで、気持ちよく帰宅することができました。
