今でこそ飛行機を被写体とした写真家と言えば、何人かの名前を挙げることができますが、その草分けは青木 勝氏ではないか?と思えるほどKatsu Aokiの文字には鮮烈な記憶が残っています。
その名前を知ったのが学生時代(1975年)。父が手にしたスポーツ新聞に写真と書評が出ていたことからでした。
『JET JET JET』の文字と、見開きの表紙いっぱいにB727が迫ってきます。
その表紙がこの写真。
ズーム効果とブレによって飛行機というより、覆いかぶさるように迫る怪鳥のようです。
当時としては300㎜が精一杯だった時代に、500㎜以上(この写真なら1000㎜かも?)という信じられない超望遠効果によって焼き付けられた太陽とB747。
それはエンジンブラストによる空気のゆがみや
逃げ水までもが目新しく、陽炎でメロメロになるのを嫌がる今とは大違い。撮りたくても撮れない超望遠効果は憧れでもありました。
表現は広角にもおよび、
フィッシュアイを使った作品は、超望遠と共に新鮮な驚きでした。
29年後、青木氏からサインを頂いた写真集も、更に15年の時が流れました。
そんな青木氏が主宰する写真講座に、お邪魔できることになりました。
さて、どのような話が聞けるか楽しみです。







