スピーカー修理日記 -67ページ目

スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

WesternElectric 754A

WesternElectric754A 30cm

これは珍しい!WesternElectric755の30cmバージョンということでしょうか?当社でも始めて修理に来るユニットです。

周波数特性を見るとJBL D130によく似ているような気がします。(参考までにJBL D130

コスレがあり修理に来たのですが、グラフでは桃が修理前の状態で、3kHzに第三高調波が確認できます。

修理後は、グラフ緑のように第三高調波が消えています。

エッジ部もダンプ剤の硬化が見られた為、調整しました。

実測磁束密度は12500ガウス、ボビンは紙ではなくフェノール樹脂、またボイスコイルは銅線エッジワイズ巻きとかなり力の入った造りになっています。

Mcintosh MC-30

mc30

故障原因は小さな抵抗の不良でした。その修理中故障箇所以外にコンデンサーの容量が違う事が発覚!しかし交換された形跡なし!工場出荷時からのようですが、どう計算しても容量が20倍ちかく大きすぎるのです。もちろん配線図に書かれた値は正規の容量・・・?これは生産時にパーツが足りなくなり、残っていた大き目のコンデンサーを適当につけたのか???ありかも!?確かに少々大きめは問題ないですがここまで大きすぎるとスタガー比の問題がありますし、今回は正規の容量のコンデンサーに交換しました。

1955年にマッキンはこのMC-30よりシャーシにクロムメッキを始めその後のアンプのデザインの基本となっている。

WHARFEDALE SUPER 8 FS

sp8 20cm

ワーフデールスーパー8が修理に・・・今回初めてブラックエッジ仕様に仕上げてみました!

同ユニットでセンターキャップがメタルキャップであったり今回のように紙タイプであったりいろいろあるようです。型番のSuper8の後ろに"FS"とか"145"とか違いもあるようですが・・・どなたかご存知の方は教えてください。

比較的人気のあるユニットですが、周波数特性を見る限り、正直そんなに惚れ惚れするような特性ではなかった。


4月30日の日記(TANNOYの端子について・・・) のコメントに御本人のH氏からコメントを頂きました、ありがとう!

今度はピンボケじゃない写真をお願いしますね!!

裏だけじゃなく表の仕上がりも見たかったんです・・・ひどくボケてて・・・使えない写真!

Coral 4A-70

4A-70 12cm

口径は小型だがそれにしては大き目のアルニコマグネット!特性もなかなかいい!さすがコーラル!これを箱に入れて鳴らしてみたら・・・あれ??その時Q氏が異変に気付きました!写真左のようにダンパーが全部外れている!!!

この症状は片CHだけでしたが接着面がビッシリ錆びて、これも経年変化のひとつでしょうか?さっそく修理を・・・

写真右のようにパンチングメタルも小型ながら迫力!次はBOX実験か!?

BRAUN L710

braun-l710-1 ウーハー20cm

あまり見かけることの無いスピーカーですが、かなり素質あり!以前同社の1ランク下で3ウェイでウーハー25cmが1つのシステムを当社でも使用していた事がありますが・・・。

これは更に素晴らしい!音に色気がある感じです。

よく聞くと既にQ氏の手でチューニングされた後でした!ツィーターが鳴り過ぎていた物を押さえ、低域を調整する為にウェイトを追加しフラットに出るように・・・!

出来れば、チューニング前の特性も残しておいて欲しかったですよね!!!言っても無理みたいですけど・・・。

このミッドとツィーターのソフトドームはブラウンが世界で始めて作ったスピーカーだそうです。

TANNOY モニターレッドの端子

redt

友人のH氏より「モニターレッドの端子を交換した」と写真付きで連絡頂きました。本来写真右上の端子が付いているのですが、抜き差しを繰り返しているうちに受けの付け根部分にクラックが入り折れてしまう事が多々あります。

H氏も気になり自作で写真左下の端子に交換したそうです。いい仕事してます、似た金具もあるものですね!一番苦労したのは両脇のリベットだそうです。

当社にも年間にかなりの数HPDシリーズの修理がきますが、これほどまでは見た事ありません。

でもね、この接触不良を気にするのであれば、端子を使用せずに直に線を繋いだ方が良いのでは???

「それはそうなんだけどね・・・」 H氏

どうしてもこだわりたかったそうです。

Coral 8F60

8f60

断線修理できたのですが、何かおかしいコーン付け根からの引き出し線では断線確認できず???端子部分で確認するともちろん断線?

あるんですよね時々!これはハンダ不良などでもなく!端子部分の接触不良なのです。写真右上はフレーム内側から端子取り付け部なのですが、このネジを締めなおせば修理完了?!ちょっと簡単すぎる気もしますが・・・。

お宅のユニットは大丈夫?

ElectroVoice 815-0593-9745

815-0593-9745 38cm

PA業者さんからコーン交換で持ち込まれたEVのウーハーです。

仕上がりも綺麗ですが、なんとも見事な特性!低域から4kHzまではフラットで高域に関しては全く出ていません。ここまでハッキリした特性のユニットはあまり見かけません。

今回は、PA用に使われるユニットということもあり、その後PA仕様にユニットをチューニング!!!

PAなどハイパワーで使用するとよくある、コーン付け根を破ったり、傷めたりしないように調整!これでハイパワーにも耐えられます!

picup

昨日のLangevinのアンプ(写真左上)修理で使用しないトランスを使用して・・・ピックアップトランスを作製!!

写真右上が出来上がったピックアップトランスです。映画館で送り出しアンプとして使用する場合には必要なのですが、今後は必要ありません。

同じお客様が以前持ち込んで来たウエスタンの124Eを修理する時に同様に外したトランスを用いてピックアップトランスを作製した所「今回も是非!」とリクエストがあり、作る事になりました。

作製してみたものの高域の特性がいまひとつで、何かおしい感じです。

今回の素材のLangevinのトランスはよくわかりませんが、前回のWEのトランスは、1つが15~18万円で売られているそうです。

Langeviv128-BB

langeviv128bb

これは以前に修理に来たアンプに似ている。そうWestern Electric 124E によく似ている、時代はかなり新しくWEのアンプの保守用のアンプ。

映画館などで多く使われていたWEにそのまま差し替えられるようにフレームは同サイズになっているそうです。どうりで似ているわけです。

今回は片CHのアンプのコンデンサーがリークしていた為、変な音しか出なかったようです。音は良さそうなのですが、このままの回路ではた真空管に負担がかかり過ぎ、寿命も短くなる。昔は真空管も消耗品でいくらでも入手出来たのですが、現状では困難で真空管も長く使う為には改良が必要です。