スピーカー修理日記 -51ページ目

スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

horn2

先日のJBLのホーンのユニットを外してみました。

見ての通りごく普通のソフトドームです。

赤・・・ホーン付

青・・・ホーン無し

このホーン全体が黒色なので写真ではわかりにくいのですが、ALTECのマンタレイホーンに形状が似ています。しかしマンタレイホーンのように角ばっておらず、微妙にカーブしています。

ドームの径が1インチですので何か1インチのユニットがあれば是非比較してみます。

ALTEC 1570B

1570b2

以前、同形式の1570Bが修理に来た時にあまり写真を残していなかったので今回は色々な角度で撮影。

このアンプの原型となる1570Aはニューヨークのカーネギーホールの注文で開発された。その後ラックマウント仕様にリメイクされたモデルです。

JBL

jbl horn

型式は不明ですが、JBLでありながらフランス製のラベルがついていました。

樹脂製のホーンの奥にソフトドームのありふれたスピーカーが組み込まれています。以前EVのシステムでもデラックスなウッドホーンに組み込まれた普通のソフトドームスピーカーがありましたが、非常によく似た考えです。

残念ながらソフトドーム単品の写真がありませんが、大きさは異なるものの数日前のCelestion UL6のツィーターによく似た形です。

JBL 2231A

2231a2

昨日のAXIOM80の特性より、エッジの有りと無しの特性比較をしてみました。

赤・・・エッジ有り

青・・・エッジ無し

今回測定した2231Aでは5db程の違いでしたが、10dbくらい異なる物もあります。

このようにエッジが無い状態では低域が出なくなっていますが、問題はそれだけでは無く、BOXに取り付けた状態ではバスレフや密閉箱などエアーのバックプレッシャーがかかるのですが、エッジが劣化した状態ではその効き目も無くなりグラフ以上に低域の鳴りに違いが出てしまいます。

Goodmans AXIOM80

axiom80

人気のあるAXIOM80は、音楽を聴いた時に特に弦が生々しく聴こえる名機中の名機ですがその理由は何処にあるのか他のスピーカーとの違いを見てみました。

大きく異なる点はエッジレスな所です。今まで特性を測定して思うのは、エッジが無い状態で測定すると、コーンの表から出る音とエッジの無い隙間から出てくる音で低域などを打ち消し、中低域が10dbくらい下がり不自然な特性になるものです。

初めからエッジの無いAXIOM80が上記の特性になるのは左上の写真に理由があるのかもしれません。

写真左上はコーン表から見たコーンのフチ(TANNOYのように少し逆に折り返してある)が表フレームの奥に収まっており、ユニット正面から見る限りコーンのフチの隙間から奥は見えません。

写真中央は同じ所を裏から見たコーンのフチ、折り返してあるのが確認できます。これもフレームの奥にコーンが納まっております。どちらも他のスピーカーでは見る事の無い構造です。

Celestion UL6

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残念ながらツィーターをバラバラにした写真はありませんが、このソフトドーム裏には高域調整する為のイコライザーがありCelestionがこだわって作った事がわかります。

上記のグラフはネットワーク(写真中央)を通さないツィーター単体の特性です。

Celestion UL6

ul65 16cm

青・・・BOX特性

赤・・・ウーハーユニット単体特性(写真左上)

桃・・・ウーハー&ドロンコーン BOX入り

このドロンコーンは、正面から見ればフラット、写真右下のように円すい形の発泡スチロール製。

同様に発泡スチロールのドロンコーンを使用しているメーカーは見かけますが、円すい形ではなく板状が多いように思います。

ドロンコーン表面に貼ってあるゴムパッドも珍しく、コーンのウェイトなのか共振止めなのか、このスピーカーはまだまだ奥が深そうです。

Celestion UL6

ul63

ツィーターを鳴らなくしてテストしてみました。

見事に3kHz付近でクロスする特性で、意外にもツィーターに負担がかかっている事がわかりました。能率のよくないこのツィーターにあまり負荷をかけるとすぐに切れてしまいます。

この見事にウーハーらしい理想的な特性(高域がカットされた特性)は、写真中央にあるようにボビンより大きなセンターキャップに秘密があるようです。

Celestion UL6

ul61

スピーカーは見かけによらぬものですね。

16cmウーハーと同径のドロンコーン、音を聴いてビックリしました。このスピーカーは間違いなく名機です。

測定してみると、なるほど流石にバランス良く鳴っています。

このスピーカーは感動ものです。

DIATONE U205

u205n

この御椀型逆ドーム型コーンがどのように作用しているかはよくわかりませんが、流石にバランス良い特性になっています。このスピーカーは発売期間も長く古くは1961年頃から1980年代頃まで発売されていました。

ちなみに今回のスピーカーは1974年製造なので中期の製品です。