スピーカー修理日記 -47ページ目

スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

Scan Speak 18W/8544-02

scan 16cm

デンマーク製スピーカーは、アメリカ製やイギリス製、ドイツ製とはまた異なり一種独特な物があるように思います。

おそらくコーン素材はケプラ、表面両面にコーティング。

Lowtherとは異なる砲弾型イコライザー、フレーム・コーンの割りに大きなマグネットも特徴的なところです。

Scan Speakは他にも変わったコーンを作っていました。

2007.08.11に紹介したスピーカー (ALPINE・・・デンマーク製)も変わったコーン素材で同じくScan Speak製で 15W/8530K01と同じもののようです。

JBL S50 改

s504

最終的に上記の特性に仕上がりました。

赤・・・調整後の正面特性

桃・・・バスレフポート

バスレフポートの特性を昨日30Hzと記載しましたが上記のように40Hzの間違いです。

色々実験してみた結果、このスピーカーはウーハーの高域をネットワークでカットし過ぎているようで、抵抗を外す事でコンデンサーが機能しなくなり、その結果ツィーターとの繋がりが良くなり、好みの特性に近づきました。

真空管アンプは10や15wのシングルアンプでは、力不足ですが、30wのプッシュプルアンプであれば十分鳴らす事が出来ます。

オーディオショップで聴いた時には良い音がしたけど、購入し自宅で鳴らすとあまり良くない。という事を聞いたことがあります。

スピーカーはタイプによって色々ありますが、スピーカーをベストに鳴らす為のポイントがあります。

たとえば、今回のJBL S50もそうですが下記のグラフは正面の特性です、背面にはバスレフポートがあり30Hzくらいに調整してあります。

s501

このスピーカーを壁から離れた所にセットすると低音は出ているものの重低音が少なく、物足りなさを感じます。これは壁に近づける事(壁に付けても駄目)でバスレフポートの音が壁に反射し正面に出てきます。

スピーカーは性能を発揮できるポイントは決まっているのです。それはインテリア上アンバランスな場所に置くような事も必要です。

s501

先日もご紹介したS50の特性ですが、中域付近が物足りなく、ポップス系の音楽を聴くのには良いのですが、JAZZを聴くとせっかくBassなどパンチの効いたサウンドなのに中域付近が好みではなく、手を加えてみました。

昨日、実験したように個々のユニットは中域も鳴っていましたので、最終的にネットワークの抵抗を1つ外す事で下記のグラフのように中域も鳴り好みの音になりました。
s503

JBL S50

s502

昨日のグラフでもわかるように、このスピーカーの特性は低域と高域にインパクトがあり少し中域が出ていない気がして、確認してみました。

緑・・・ウーハー+ツィーター(ネットワーク無し)

茶・・・ウーハーのみ

昨日のグラフに比べ中域も鳴っています。

写真中央にあるようにバスレフポートがカーブしたジョウゴのようですが、よく見るよポートの奥で再び開いています。このポートの形状にはどんな意味があるのでしょう。他では見た事がありません。

JBL S50

s501

16cmウーハーのコンパクトモニター。

豪華な造りですが、小さくかわいいスピーカーでした。しかし音を聴くと迫力の低音。

特に音楽の中のベースの音が強調された感じですが、こう見えて凄すぎます。

そしてスピーカーの重量が見かけより重い。

真空管アンプで視聴したのですが、このスピーカーは非常に能率が悪くトランジスタアンプ向きです。

KT88

kt88

昨日も書きましたが、KT88アンプの故障原因、正確にはグロー放電でした。(真空管が冷えた状態では、放電など症状は無く、温度が上がると放電が起こる)

KT88以外の真空管ではあまり見ない症状です。

今回修理に来たKT88のアンプは自作のアンプを中古で購入された方からの修理依頼で、メーカー製のアンプではソケットの所に検出抵抗は付いていません。

この検出抵抗がカーボン抵抗であれば、抵抗が切れるだけで済んだのですが、金属皮膜の抵抗であった為、発熱し最後には燃え上がってしまいました。

自作アンプの方は今一度確認してみてはいかがでしょう!

KT88

kt88

30年以上前の真空管アンプが修理に来ました。真空管のソケット付近(写真左下)のように黒コゲになっています。

ここには抵抗が付いていたのですが、黒く焼け焦げ新しい抵抗に交換し電源を入れると抵抗が発火しまたも黒コゲになりました。

Q氏の話では、内部にガスが発生し放電が起こり、そのKT88のついたソケット付近の抵抗が燃えたそうです。

JBL Control 3 Pro

ctl3+-c2

今日は、昨日のツィーターにコンデンサー2μFの実験に追加して、同2μFでツィーターの(+)(-)を反転接続しテストしてみました。

赤・・・ウーハー(+)にツィーター(+)と2μF

青・・・ウーハー(+)にツィーター(-)と2μF

今回は5kHz付近にディップが現れました。

今回の実験グラフにはありませんが、コンデンサーの容量を変えることでディップも変化し、容量によってはウーハー(+)にツィーター(-)の方がディップが消え繋がりが良くなる事もあるのです。

JBL Control 3 Pro

ctl3++c2

緑のグラフにはディップが現れています。これはツィーターに2μFのコンデンサーを付けた物で、昨日の実験とは異なります。

ツィーターの接続は必ずしもウーハーと同じ(+)をツィーターの(+)に接続すれば言いわけではありません。ウーハーが(+)でもツィーターは(-)に繋いだ方が繋がりが良いケースもあります。

今回のコンデンサーもそうですが、教科書通りには行かないもので実際やってみなければ答えは出ません。