スピーカー修理日記 -26ページ目

スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

HARTLEY 220MSG

220msg

ハートレイ 220MSGのfo値は45Hzでした。

上記グラフはJBL D130(グラフ赤)と能率が比較出来るように220MSG(グラフ青)とを比較測定してみました。

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クロスカーボンコーンと大きなセンターキャップもクロスカーボンです、しかし3kHz付近にピークが見られます。写真下にあるようにセンターキャップの裏には共振止めが貼ってあるのですが、ピークが隠せていません。

このセンターキャップが共振の少ないものであれば、恐らくピークは少なくなると思われます。

このウーハーは500Hzクロスくらいで使用するものだと思うので、3kHzはカットされていますが、ピークは少し残ると思われます。

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上記特性はクロスカーボンウーハーの物です。

グラフ青は正常なユニット、

グラフ赤はディップの付近で異音があり、確認すると写真下のようにボビン上部にダメージがあり写真上のコーンとボビンの繋ぎ目で異音が発生している事がわかり、修復しました。

外から目で見ただけではわからないものです。

me150hd1302231h

JBL ME150Hのfoは23Hzでした。

長年変わらず使われていた、以前の15インチフレームはスポークの断面がT型だったのに対しこの新型フレームはスポーク断面は幅広いU型で剛性感が上がっているように感じます。

フレームも縮み塗装とかなりコストがかかっているようです。

この15インチユニットのフルモデルチェンジはメーカーの意気込みを感じられます。

JBL ME150H & D130 & 2231H

me150hd1302231h 38cm

青・・・D130

赤・・・ME150H

緑・・・2231H

D130は、コーンが薄くて軽く高能率のユニットですが、このME150Hは、厚いコーティングコーンで普通に考えれば能率は悪いはずですが、実際にはマグネットが大きく予想以上の高能率になっていました。

グラフ緑の2231HからみてもME150Hが高能率な事はよくわかります。

JBL ME150H

me150h 38cm

このME150Hは比較的新しいユニットで、最近修理依頼が増えてきました。

以前の15インチユニットとは色々違うのでチェックしてみました。

フレームも新しくなり、高級な塗装もされている所などは古いユニットとは大きく異なります。

マグネットは大きくヨークも分厚くなっていて、ボビンはグラスファイバー製です。

このユニットはLE14のようなサンドブラストコーティング(黒)がコーンの裏表に施されていてコーンのウエイトにもなっています。

写真左上にあるようにコーンからのリード線が丁寧にコーンを縫うように付いています。

K2も同時代だと思うのですが、フレームなどは更に高級な塗装で、このME150H同様にマグネットの裏に3つの穴があいています。

この頃からJBLは根本的な造りが良くなっているようです。


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ねずみにかじられ断線。

写真ののようにコーン付いているはずのリード線が1本食いちぎられています。

他にもダンパーに何箇所も穴が空いています。

いろんな故障もあるものです。

SONY 200A002

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この平面ユニットは、以前ご紹介したパイオニアのF-1のユニットとは違い、マグネットが4個付いています。

F-1は大きく四角いボイスコイルに板状のマグネットに対しこのソニーのユニットは、4ボイスコイルに4マグネットでこの4個が同期して動かなくてはならない大変な技術です。

この4個の動きを安定して動かす為にセンターにボビンとダブルダンパーを付けているようです。

低域から中域にかけてのフラットな特性が平面スピーカーの魅力です。

SONY 200A002

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このユニットは過去にメーカー修理によりエッジ交換をした形跡がみられました。

しかし、今回エッジ修理後にセンターに治まらず、問題点を確認していくと怪しい箇所は全て過去のメーカー修理で改善処理が施されていました。

写真下のようにこのスピーカーには、5本のボビンがあり個々のダンパーと正面のエッジで中心に治まるはずなのですが、改善には時間がかかりました。

このユニットの他社修理は他に目にしたことは無く、個々の改善処理は一般の方には分からないような細部まで徹底的に施されていました。

TANNOY HPD315

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このユニットは、他社でオーバーホールされツィーター内部も非常に綺麗にクリーニングされていたのですが、「片CH音がこもる」との修理依頼で特性を確認してみると、上記グラフのように、緑と桃の特性に違いがありました。

修理後はグラフ桃のユニットもグラフ緑の特性にそろい問題は解決しました。

やはり初期のHPDの絹巻き線のツィーターは造りも良く、特性もよくそろいます。

しかし、音楽を聴いていてこの違いがわかる方は、よほど耳の良い方のようです。