スピーカー修理日記 -122ページ目

スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

フレームはInfinityの一般的な30cmフレーム。

マグネット部分はオンキョーのフィールドコイルを使用。

コーン紙はJensenの30cm用を中心にメーカー不明のダブルコーンを採用しオリジナルスピーカーを創ってみました。

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私ではなく師匠のミスターQ氏 作


ダブルコーンにする事で高域まで出るようになっているはずなのですが、特性はもう片CHのユニットが完成してから・・・。

御存知、555。とにかく重い!!

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このユニットは、とてもシビアな造りになっているため、一般の人は不用意に取り付けるとダイアフラムを傷める事が非常に多い。


今回は単純にボイスコイルの切れのようです。

特性は修理後に・・・。


今日は31日!何とか10月の一ケ月間は毎日更新達成!これからもつづく・・・。


21日にご紹介した痛々しい3839 以下のように修理完了しました。

よく見ると包帯を剥がす時にコーン紙のフチも部分的に剥がれてしまっているのがわかると思います。当社オリジナルエッジに交換され、特性もキチンと揃っています。

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下記の写真のようにコーン紙のクリーニング。ビフォーアフター。

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左右の違い!普通カビはなかなか除去できないけど、今回は思った以上にきれいに取れました。


コーン紙裏のリブが剥がれてたり、ダイアフラムを外すと・・・やはり冠水の跡!

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赤茶けたサビは無かったが、白っぽい粉状のサビが全体的に、この程度ですんで良かったですね。

YAMAHAモニターNS1000Mの欠点がもう一つ。
・ツィータがやたら耳につくのチューニング法
   

原因
高音はネットワークのクロスポイントが適正でない為に7kHz付近に大きなディップがある。


対策
高音はツィータのプラスマイナスを逆に繋ぐ(ディップが消えてフラットな特性になる)


以前の低音と今回の高音のチューニングで1000Mが驚くほどかわります。


・・・しかし、モニター1000Mのウーハーは前にも御紹介した690のウーハー同様、マグネットがズレ事がよくあるので、マグネット付近がサビてるユニットはご注意を。

先月中旬から一ヶ月以上毎日更新を心がけております。知人から指摘を受け、コメントが入っている事に気が付きました。いつも見てくださっている方々誠にありがとうございます。

今日は写真は無いのですがYAMAHAの名機NS1000Mの欠点の一つである。

・低音が詰まった音がする。伸びやかさが無い。
の15円チューニングを紹介したいと思います。


原因
・ウーハーに対して箱の容量が小さい為。
・ウーハーのエッジが硬いためfoが高い。

対策
・低音のfoを少し下げる為に、コーン裏側に五円玉3個(12g)を均等に貼り付ける。
・ネットワークを外して止めネジに5mm程度の座金を入れて浮かせる。(Boxの内圧が抜けて柔らかい低音がでる)


これでモニター1000M低音がかわります。お試し下さい。

→→→後日NS1000M、高域チューニング最終章へ続く。

3828c 3828

3839c 3839

ここが違う、TANNOY15インチフェライトユニットは外観はほとんど同じだが上記の写真のようにボビンが紙かアルミの違いがある。

3828で過去にこの太い!ボイスコイルがアンプの異常で高温になり、ボビン内側がボコボコにふくれた(蚊に刺された皮膚のように・・・)ユニットが年1セットくらい修理に来ますね。さすがにアルミボビンの3839では見たこと無い症状ですが。ちなみに写真の3839のボイスコイルは先日の痛々しい包帯で補修されていたユニットです。

人気のシーメンスが修理に来ました。依頼の内容は「ちょっと音が出ないようなんですが・・・」。過去にもボイスコイル切れの修理があったので、今回も・・・???

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開けてびっくり!見ての通りボイスコイルばらばら!ボビンびりびり!焼けコゲてないないけれど?かなりひどい。

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価値のある物なので何とか元のように鳴るようにしなければ・・・。

中古市場で10万円くらいはするでしょうか、とくにツィータの鳴りが魅力的です。

以前はこんなに重症のユニットは年に数件しか来なかったのですが、最近は海外からジャンク品を買うのかあまりにひどいユニットが多いですね。

JBL D130にも時代により色々なコーン紙がありますが、下記のエッジ、グレーのフレームの物は今でも高値で取引されているようです。D130の初期物ではないですが、オールドタイプになります。

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今回のユニットはコーンの痛みも無く年代からするとかなり美品だと思います。

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しかしコーンもかなり古くなっているので不用意に触っていると一気に破れてしまいます。

以前、JAZZのLIVEハウスのD130後期物を修理したのですが、センターキャップがゴールド??楽器演奏中にコーンも破れ・・・。センターキャップはゴールドのはずもなく、シルバーの上にタバコのヤニの黄ばみがコーティングされ見事なまでのゴールドに・・・。

コーン紙を補修し破れは直ったのですが、補修中も触っているだけで破れていくのです。もうコーン紙の紙自体が済んでいました。例えるなら水分を吸ったダンボールのようでした。これに関してはLIVEハウスということもあり、熱気やタバコ、湿気などユニットにとっては最悪の環境なのでしょう。

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特性問題なし。それもそのはず修理は完了しているからです。

師匠のQ氏が修理したのですが、私がどこから見ても修理の痕跡が無いんです。後から聞いたのですがコーン、センターキャップ、ダンパー全て一度外しボイスコイルの移植を行ったそうです。

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言われてみても・・・?私も10年横で見てきましたが、これは凄い!どう見ても修理の痕跡が無い。今回は客様より美術品レベルでの修復を・・・とのお話があったのでこうなったそうですが、まさにゴッドハンド。次は私もこのレベルでの修理を試みます。