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スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

昨夜、「驚くほど良い音のするスピーカーが修理に来た」とMr.Q氏より電話があり、せっかくだからブログ用に組み立てずに待っておくって。助かります、今日のネタ!

rogersls35a

赤・・・ウーハーユニット KEF製

青・・・箱入りの状態 The Ls3/5A

本日、聞いてビックリ。外観はそんなに凄そうには思えないけれど・・・写真中央のネットワークに注目!こんな小型スピーカーには不似合いな複雑怪奇なネットワーク。ツィーターはセレッションOEM、ウーハーはKEFのOEM。低域から高域まで文句のつけようがない超優等生。聞く所によると●十万円してたそうです。

今回はボイスコイルの変形による調整でした。

名機 Technics 1 のツィーターEAS-5HH17です。

eas5hh17

写真左EAS-5HH17と特性グラフです。

このユニットの音があまりにも良かった為、復刻版のユニットEAS-5HH17G(写真右)が発売になった。比較してみたかったのですが残念ながら、ボイスコイルの破損がひどく、鳴らない状態でした。Technicsはもともと松下のスピーカーの名前だったそうです。私が子供の頃は、松下のオーディオは全般的にTechnicsになっていました。

DIATONE DM4021BM ミッドレンジ

dm4021bm

これまたボイスコイル切れです。ここ四日間ボイスコイルの切れを修理しながら、どれも修理代1万円って結構いい加減な価格設定かも・・・、先日のツィーターはかなり大変な修理でしたがこれも1万円。国産品安いユニットにしてはの修理代1万円は高いような気もしますが。正直高級品であっても安物であっても修理にかかる手間は同じなんです。だからボイスコイル切れは1万円だそうです。特にツィーターなどは開けてみると黒コゲって事があるんですよ・・・そんな修理不能の時は無料でお返しします。

過去に見たYAMAHAのスピーカーとは全く違う、どちらかと言うとALTECやJBLといった感じのスピーカーです。

6602

ALTECやJBLに比べホーンの開き具合が少ない感じです。また写真右の裏ブタですか、とても重いんです。写真で見てもわかりますが、素材がぶ厚い!確かにどこのドライバーも結構重いですが、普通はマグネットの固まりだから重いのであって、フタが重いってありですか?これも先先日のツィーター同様、FX-1のシステムについていたドライバーだそうです、症状はボイスコイル断線でした。

Coral HD-7、初めはおもちゃかなと思っていましたが、開けてビックリ

hd7

ジュラルミンのダイヤフラムにボビンの無いアルミボイスコイルのエッジワイズ巻き最高でしょう。ほんとCoralって真面目なメーカーですよね。中古の相場を見ていてもCoralには全体的にマニアがいるようでかなり高値をつけているようです。これもボイスコイルの断線でした。

ヤマハ4202です。フレームを外していますが、JBLのリングツィーターそっくりの構造。

4202

どなたが触ったのかわかりませんが、センターのデベソを外す時にダイアフラムを傷つけシワがより・・・さらり亀裂が入り避けているのです。かなり致命的かもしれません。

何も触らずに送ってくれば、単なるボイスコイルの断線だけだったのですが(JBLのリングツィーターでもよくあるのです)、振動板に亀裂があれば音にも影響します。試行錯誤を重ね亀裂も修復しました。音にも問題なし?たぶん?切れた1本しか修理に来なかったのでもう片チャンネルと比較のしようが無いのです。1本の修理でも必ずペアで送ってくださいね、そろえようがないんです。

もう完成したみたいです、私のブログ的にはもう少し引張って欲しかったんですが・・・。

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低域のゆとり、高域の鳴り申し分ありません。Dr.Q氏自身も出来の良さに御満悦!完成後一番にアンプを持って体重計に乗り、もう一度自分の体重のみを計り、アンプの重さは30kgという事でした。ほぼトランスの重さですが4kgでシャーシをその他パーツって事ですね。これだけ重いといくら丈夫なフレームとはいえ持ち上げた時にトランスの重さでフレームが歪むのです。新たに角に補強も施しました。完成したとはいえ、まだ気になる点があるので改良は続くそうです。

アッという間にほとんど出来ていました。

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写真右上NECの「Nippon Electric」と写真右下の「Westan Electric」のロゴのフォントがソックリなのは気のせいでしょうか?

写真左下の右端に少し写っているのは、デジタルタイマー。以前ご紹介した、水銀整流管と10秒時間差で動作させる為だそうです。

ところで配線図が見当たらないのですが?・・・聞いてみるとDr.Q氏の頭の中だけにあるそうで、そういえばいつも電卓と半田ごてを手に造っている。たぶん頭の中で「今度はこれ試してみよう!」とか「あぁ~やったらどうだろう?」とか考えて、私が居ない間に一人で楽しんでいるうちにここまで出来てしまったのでしょう。

いよいよ明日には完成しそうです。

こんな感じに仕上がりそうです。(845はまだ乗せていません)

amp

製作中のアンプにとりあえずトランスを乗せて見たんです。右のトランスが10kgと左の2個のトランスが個々8kgと、とにかく重い。極力後に付けないと重すぎて作業にならない。

今回手に入れたステンレスシャーシは、多摩サウンド製。その昔多摩サウンドの社長がビールを飲みながらこのシャーシでアンプを製作していたところ、1000Vに感電して亡くなったというイワク付きのシャーシだそうです。

YAMAHAのユニットですが、初めはアメリカ製のJBLか何かかな、と思っていましたがヤマハでした。

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今まで見てきた私の見てきたYAMAHAとは全く違いますね、かなり本格的です。修理は各1本ずつつで断線だそうです。届いたばかりで症状の確認はまだですが。修理後の特性を早く見たい!いったいどんな音がするんだろう。