私が知る限り唯一のツールナイフ解説本。
略史、メカニズムやブレード素材、ツールの開き方、閉じ方、渡し方、各社のカタログ、タッチアップから「ケースの」メンテナンスまで写真や図付きで紹介されている。
マルチプライヤーはガーバーやレザーマン、SOGはもちろんAGラッセル、ユティカ、フロスト、アイトール、バックなどが全て写真付きで紹介されている。
多機能ナイフはビクトリノックスとウェンガーの紹介に相当なページ数が割かれている。ほぼ全てのモデルが写真付きで掲載されている。
レミントン、カーショウ、アル・マー、ICカット、アイトール、エカ、Gサカイ、ドボ、藤本ナイフなどが全て写真付きで紹介されている。
災害時の多機能プライヤーの活用術の項目に「枕元に用意すべき避難装備」「防災パックの中身」「自宅備蓄品」「空缶炊飯術」なども書かれ、マグライトの紹介までされている。
メンテナンスも細かく書かれている。特に研ぎについては姿勢や砥石の選び方、研ぎ方、角度の出し方など詳しい。
25年前の本なので今は手に入らないものが多いが、4半世紀前のツールナイフ市場を知ることができる。ビクトリノックスの価格がほとんど変わっていないことには感動した。
大量の写真と共に四方八方全ての情報を広く深く詰め込んだ本といえる。