5th Asian Congress of Health Psychology レポート | Tatsumi Labo in Kio Univのブログ

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5th Asian Congress of Health Psychology (ACHP2013) レポート

5回アジア健康心理学会(201382224日)が韓国・大田広域市の大田コンベンションセンター(DCC)にて開催され、研究発表を行った。会場は、大田エキスポ科学公園に隣接し、韓国科学技術院の二つのキャンパスの間に位置する。会場から北進すると、大徳研究団地などがあり、一帯は筑波研究学園都市をモデルに街づくりが進められているらしい。


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日午後、金浦空港よりソウルへ。ソウルからKTXに乗車し、大田広域市へ。この際の最高時速は300kmを超えたが、車輌の揺れをあまり感じなかった。自宅を出発し、関空にて乗り継ぎ計5時間程度で現地ホテルに到着。当初考えていたよりも近いという印象。

KTX 大田駅 
 

22日、学会がスタート。韓国心理学会と同時開催。23日、研究発表。演題は、Difficulty Describing Feelings and Psychological Stress Coping Behavior of Injured Athletes。自己感情の記述・伝達の困難さに関する特性が負傷ストレス状況における対処行動に及ぼす影響を検討したもの。この特性水準の高低が、感情や対処行動の未分化から分化への方向を誘うか否かに関係しているという仮説を検証。アスレチック・リハビリテーションの領域において、この方面の研究は皆無に等しい。論自体は稚拙さを拭えないが、現場での介入において、叩き台となりうる資料を提示することは出来たように思う。

シンポ 発表後 
 

学会最終日の午後、ソウル市明洞の街を散策。晩は、漢江から夜景を眺めた。翌日は、旧知の仲にある公州大学の先生一家が公州・扶余を車で案内して下さった。樹木が映る写真は、錦江沿いの皐蘭寺を訪ねた時のもの。この辺りが白村江の戦いの舞台。落花岩は、新羅に攻め入れられ、窮地を迎えた百済女性が身を投じた所。皐蘭寺は、身を投げた女性を供養するお寺である。この後、国立扶余博物館を訪ねた。晩は、当時の百済の家を復元した宿に宿泊。友人一家には至れり尽くせりのご厚誼をあやかり、翌日、金浦空港を後にした。お礼の言葉しかない。学生時代、同じ釜の飯を食った仲間。当時からすると、思いもよらぬ形での再会。氏から韓国の教育事情を聞くことも出来、有意義な学びの旅となった。

漢江 公州大学 
落花岩 公州宿 
 
帰国後、奈良文化財研究所を訪ねた。なぜなら、扶余で見た情景が最寄りの飛鳥とよく似ていたからだ。このことが謎のように思え、解きたくなった。学芸員さん曰く、学術的にも扶余の景色と飛鳥に都がおかれたこととは関係しているようであった。なお橿原市は、公州と文化交流を行ってきており、ご縁を感じる。

 

当研究出張は、畿央大学開学10周年記念プロジェクト研究助成(20122014年度)を受けた。貴重な機会を頂けたことに対し、記して感謝申し上げる。