わたしたちが生活者と生きていく中で
毎日、様々な欲求が生まれます。
今日のランチは何食べようといったことから
あの新しいクルマがカッコいいなーとか
次の連休はあそこに行ってみたいな^とか
むしろまったくそういう欲求が生まれない一日の方が珍しく、
何かしらそういった邪念(?)と戦っているのが一般的だったりします。
人間の欲求を分析する上では様々な研究がなされていますが
概ね現在の生活者の欲求としては、生存欲求と呼ばれる
食欲、睡眠欲、性欲などの欲求よりも、もう少し高次の欲求が
求められていると言われています。
承認欲求とか自己実現欲求とかがそれにあたるものになる訳ですが
もう食べるため、寝床にありつくために文字通り”生きている”人は
現在の日本には少ないということです。
インターネット、最近ではSNSなんかが普及してからは
それが如実に表れました。
承認も自己実現も、ほぼ障壁無しで自由にやれる環境になって来たということです。
ドコドコのダレダレさんが今日何食べても、どんな家に住んでようと
まったく関係が無い人たちにそういった情報がオープンになる時代ということです。
しかもそういったリアルな情報こそが現在の情報の中でも質の高い情報になったりしてきています。
こういった時代だからこそ、「レコメンド」って概念が大事になってきます。
このレコメンド・・・いわゆるオススメってヤツですが、
昔から売り場や広告媒体なんかではもちろん存在しています。
ただ、これらすべて売り手からの発信だった訳です。
それが前述のとおり、買い手の、しかも対して知名度も無い一般のユーザーの意見がそのままレコメンドになる時代。
高い広告費払って新聞やテレビなどで露出を増やさなくても
ふつうの一般の方々がしっかりと広告してくれる時代になった訳です。
むしろ一昔前ならばカリスマ何とかみたいな方やセレブの何々さんなどが推してるからいい!みたいな風潮でしたが、今はそれよりも友達の中でセンスいい子が薦めてることの方に分があったりします。
そういった情報がリアルタイムにしかも情報そのものはタダで当たり前に手に入る時代ということでもあります。
生活者の視点に立ってみると、すべての消費行動においてベスト盤の選択肢が用意されることになります。
レコメンドによって情報の優劣が付き、ムダなものは排除された結果だけが目に触れることになります。
良い面、悪い面もちろんありますが、これがリアルな現状であるということが、我々がもっとも考えなくてはならないことのような気がします。
良いモノだからきっと売れる、お客様が見つけてくれるって時代は終わり、情報の発信のさせ方まで含めて商品を作らないといけない時代になったということです。
ただし、そもそもレコメンドしてもらえる品質でなければ元も子もない訳ですが。
参考なりましたら幸いです。
いろいろなサイン・ディスプレイあつかってます。