最高のサービスってなんだろう? | SP館のブログ 空間づくりのおてつだい

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ちょっと哲学的な話になってしまいますが、
サービスってのを突き詰めてくとどういうものだろうって考えてみることがあります。

一生活者として考えると、超ワガママな消費者目線で考えてしまうのに、
ひとりのサービスの供給者として考えると、すごく常識的に考えてしまう。

人間ってズルいですね。

もちろんそういう正直な面は否定できませんが、やはり商売に携わるものとして、
「理想としての最高のサービス」は具体的なビジョンとして持ちたいなと思います。

・・・・・・・

少し俯瞰して考えると、いわゆる一般的なサービスってのは、日本においてはもうどういうところでも当たり前のように受けれます。
ちょっと口が悪かったりするガンコ店主なんてのがいるとしても、まあまあ許容範囲内だったりします。

そんな中で、サービスの質を高めていく、さらにそれで差別化しようとするってことは、
単純にスキルをあげてくってこととは少し違うのではないかと思えてきました。

よくこういった議論になると、「低価格」というのが一つのサービスの形として挙げられたりします。
サービスというよりは顧客価値としての位置づけにはなりますが、確かにお客様にとって有益になるという事実は否めません。
ただ、この戦略を取れるところっていうのは、市場の中でシェアトップであったり、戦略的な強みを持っているところだけに限定されます。
これはもう色々研究された結果で実証されてることで、シェア2番、3番や特に強みのないお店や企業なんかはジリ貧になって自滅してしまうそうです。(さらに上のところが価格攻勢をしかけてくる可能性が高いからです。)


価格のような数値になるもの以外でも、たとえば受け答えの早さだったり、従業員の雰囲気といったものは他店、他社との比較で優劣がつく事象だったりします。
こういったところならば、工夫次第で圧倒的な価値を提供できたりします。
価格で勝負するよりも、多面的にアピールできるので、どういった立ち位置のお店や企業でも挑戦することが可能です。

本来サービスと呼ぶところはこういったところだと思いますが、
この部分を考える上での一つのポイントとして・・・・

お客様の目線として、「思った以上に」ってラインが非常に有効であったりします。

自分達がふつうに生活してる時のことを想像してもそうですが、
やっぱりサプライズはうれしいですし、
あっここはサービスがいいなって感じるところは
どこか想像の上を行ってたってことが多いんじゃないかと思います。

結局人間って打算的なんで、自分が払った対価分の価値を感覚的に知ってて、
それ以上の価値をもらった時ってのは単純に感動するってことです。

前述の価格での勝負の場合も、低価格でさらにサービスの質が良いってのは、
単純に価格競争だけに陥ってくわけではないので、ひとつの価値機軸としては
「アリ」な考えな訳です。
ユニクロがこれだけ伸びたのも、ただ安いからでなく、サービスや情報発信といったところに価格以上のクオリティがあったからのように思います。

ただしょうがないことではありますが、
サービスに感動してリピーター→何回も通うってことになり
お客様がサービスの質にだんだん慣れてくるってことがあります。

お店や企業側としては非常にありがたいことですが、
常に進化を続けていかないといけない使命を同時に持つことになります。


ということで、
「最高のサービス」ってのは存在しなくて、常に発展途上ってこと。
サービスのクオリティを上げ続けていくこと。
そのために勉強して、体験して、思考して、色々なスキルも身に着けていくこと。
結局そういうことが「好き」な人(企業、お店)が「最高のサービス」を提供してるってことになるんだと思います。


参考になりましたら幸いです。
いろいろなサイン・ディスプレイ扱ってます。