対面型サービス業の置く「情報」について考えてみる | SP館のブログ 空間づくりのおてつだい

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以前 サービス業の店舗~お店と事務所の中間 という記事で、銀行等の金融業、保険窓口、携帯ショップなんかの対面型のサービス業についての考察をしましたが、このような場所に置く「情報」そのものについても深堀してみましょう。


私個人、このような店舗に行った体験を思い起こしてみると、実際に契約とかの行動を起こした記憶よりも、「待合スペースで待ってる時間」がぱっと頭に浮かびます。

もちろん待たされずにパっと通されて対応いただける場合もありますが、
一般的に考えても、このような場所に行くってことと待つってことはセットで考えられる気がします。
もちろん準備いいときはヒマつぶしの道具を持っていったり、今ならスマホなんかもあったりしますからそれなりに時間をつぶせる人も大勢いますが、やはり「手持ちぶさた」であることに変わりはありません。

先日ある面白い企画を見つけました。
厳密にはサービス業ではなく病院なのですが、ご年配の方の検査と診察などの間の長い「待ち時間」を利用して俳句や絵などの趣味の創作活動をしてもらおうってものでした。
実現はまだされてないようですが、非常に面白そうで、ニーズもありそうな気がします。

このような視点で「待ち時間」を捉えると、やはりそこにお客様にとってのメリットを感じていただける情報提供をするってことがよさそうです。
再度そのような店内の自分の様子を思い起こしてみると、ボンヤリ風景を見てる感覚です。
むしろ見てないって行ったほうがいいかもしれません。
そんなところに、じっくり読ませるものがあったしてもそれは背景で捉えてるだけであって、じっくり読むことはやっぱりしないように思います。


ふとこのようなボンヤリ状態ってどっかの感覚に近いと思ったら、電車に乗ってるときも同じ感じです。
ボンヤリ車内とも車外ともおぼつかない場所を見てる感じ。
そんな時、意外に「中吊り広告」の情報が入ってきたりします。

もちろん、スマホとにらめっこの人はぜんぜん見てませんが、それは店舗での待ち時間も同じ行動をとると思いますので少しご遠慮して、私みたいに見るともなしに中吊りを見るような人にターゲットを絞ってみます。

私も別にアラサー女子の生態やギャルの動向に興味があるわけではないですが、
「甘辛ミックス」や「ゆる華奢」や「やさしげグレー」って言葉にひっかかります。
言葉の意味というかビジュアルひっくるめての雰囲気に何かひっかかるんですね。
コレって結構同じようなシチュエーションのアイキャッチには重要な要素で、まずそんな感じのフックで引っ掛けて内容を読ませるってことです。
センスがいいキャッチコピーだったりデザインだったりすると、多少難しい内容だったり、押し付けがましい内容だったとしても、まずは目を通していただくことができるように思います。

せっかくその空間で滞在していただくなら、少しでも快適に過ごしていただきたいと思います。



参考になりましたら幸いです。
いろいろなサイン・ディスプレイ扱ってます。