一般的にセンスがいいって言われるヒトだったり、製作物なんかは意図せずともこのバランス感覚が非常に優れています。
今回はこのバランスを左右する「比率」についてみていきましょう。
■レイアウト時における要素の比率
ポスターにしても、案内表示にしても、情報伝達のデザインレイアウトにおいてはいくつかの構成要素が存在します。
大きく分ければ、文字や記号などの「テキスト」と、写真、イラスト、グラフなどの「図」。
この比率をコントロールしてくと、そのバランスによってデザイン的に特徴を持たせることができます。
①版面率
二つの要素だけではないですね。もうひとつ大きなくくりで「余白」があります。
テキストと図のブロックと余白のブロックの構成比が版面率となります。
版面率が高いものの代表としては、新聞ですね。情報をたくさん入れることが目標となりますので、ああいったデザインが目的に即しています。
逆に低いものは、昨今のWEBデザインなんかは余白や背景をたっぷりとったものが多いです。トップページなんかは驚くほどあっさりしていて、アニメーションやページ遷移で複雑な動きをさせているところも多く、高級感やデザイン性を前面に打ち出す動きとなっています。
②図版率
テキストと図のバランスです。
一般的に図版率が低い=文字ばっかりだと、少し堅苦しい、まじめな印象。
逆に図版率が高いと親しみやすくて、読みやすくなります。
同じ図にしても、グラフやイラストよりも、写真のほうがより親近感がわく、同じ写真でも、人間や動物などの生き物が写ってる写真のほうがさらにってデータもあります。
テキスト、図ともに、一番大きいものと一番小さいものの比率です。
一般的に大きければ躍動感があって、元気があり、
小さければ落ち着きがあるように見えます。
販促物なんかでは、たくさんの情報の中からアイキャッチされることが目的となりますので、高めのことが多いですね。
■ポイントと注意点
版面率、図版率、ジャンプ率ともに言えることとして、ある一定のところから行き過ぎてしまうことに注意すること。
たとえば、図版率なんかでは、写真に名前だけの説明だと初めて見るヒトには何のこっちゃってことになります。グダグダ説明するのと、あまりに簡潔になりすぎてよく分からないのとのバランスをとることが大事です。
ジャンプ率もしかり。
あまりに高すぎると、安っぽい印象になってしまいます。
このような全体のバランスを意識しながらと平行して、フォントの大きさや種類、写真のトリミングなどにも注意していけば、ぐっと見やすい「情報」をつくることが可能です。
参考になりましたら幸いです。。
いろいろなサイン・ディスプレイ扱ってます。