多様化する専門店、小売店のこれから | SP館のブログ 空間づくりのおてつだい

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「~~屋さん」ということば。
あまり使わなくってきた気がします。
専門店の店舗自体が街中から減っていることも挙げられると思いますが、一番の原因はモノに対しての専門性がうすくなってきたことがあげられると思います。




たとえばメガネ屋さん。
昔は学校の目の検査で目が悪くなると眼科に連れていかれ、そのままメガネ屋さんへ斡旋されました。
そもそもそれ以外の選択肢もなく、初めて目が悪くなったメガネ素人にとっては言われるがままにメガネ屋さんに行き、メガネ屋さんでも言われるがままにメガネを作っていた気がします。
ところが、インターネットはじめ、消費者が情報収集する環境が世の中に整ってくれば、事前にいろんな下調べができます。
メガネ屋さんに行っても視力検査して、好きなフレーム選んでといったその場でやる必要のあるものだけでよくなってしまいました。
~~屋さんの人の部分はあまり必要がなくなってしまったんですね。



では~~屋さんはどうなっていくのか?

前述のメガネ屋さんの例で行くと、
今売れてるモノは「パソコン用のメガネ」だそうです。
目が悪くなった、老眼→→→メガネという図式ではなく、
違う軸での専門的展開。
もともとのノウハウはもちろん活きてくるので、開発期間だったり、コストだったりは優位性を保てます。
業界ごとにこのような流れは確実に増えてくきています。


もうひとつの流れとしては「複合」させること。

~~屋と~~屋を複合させるという考え方。
強みをひとつ特化させるよりも、二つ以上混ぜてハイブリットにしてしまおうということですね。

本屋さんなんかは多いです。
+雑貨屋、+カフェなんかは割りと昔からありますが、
+居酒屋、+花屋、+パン屋、+服屋などなど。
どれも共通するのは、ただ混ぜるのでなく、共通するコンセプトを持って運営していくこと。
これがブレるとお客さまが迷ってしまうお店になってしまいます。



■空間づくりの共通点

コンセプトを突き詰めていくと、オーナーや店舗の運営者、つまり人間の「人柄」や「キャラクター」に行きつきます。
一番はそこにいるヒトそのものの人間性であることは言うまでもないですが、訪れるお客様はその空間ににじみ出る雰囲気も重要視しています。
ただ、商品が並んでるだけの空間であれば、知識の吸収も含めてバーチャルの世界の方がよっぽど整ってますし、便利です。

なぜ、その場所に行くのか。

その理由をはっきり見えるようにしてあげることが大事です。


上手に演出してるなぁって思う場所は、コンセプトやこだわりをあからさまに押し付けてないところ。
店内をひととおり回ったあとに、なんとなく居心地が良かったなぁと感じるくらいで表現できてるところですね。
ケースバイケースなんで、コレといった必勝の方法は無いですが、あまり押し付けに感じるところはやっぱり疲れる空間になってるような気がします。
自分たちは自分たちのコンセプトに共感するのは当たり前なので、まったく関係ない第三者の人なんかに一度見てもらって客観的な意見をもらったりするのが、一番良い方法だと思います。


モノあまりの時代。
モノを売るのは確かに難しいかもしれません。
だからこそ売る側、買う側ともに楽しめる空間をつくっていくことが大事ではないでしょうか。



参考になりましたら幸いです。
いろいろなサイン・ディスプレイ扱ってます。