米国石油協会 (API) が4月21日発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は100~18万バレル減少の事前予想を上回る前週比447万バレル減でした。原油在庫は6週振りの減少です。
WTI 原油先物取引の現物受渡し地クッシングの原油在庫は前週比68万バレル増。3週振りの増加となりました。
ガソリン在庫は130~140万バレル減少の予想を大きく超える前週比517万バレル減、中間留分在庫は150~250万バレル減少の予想に対し前週比459万バレル減となっています。
![]()
にほんブログ村
原油相場は反発です。イラン高官によるホルムズ海峡再封鎖宣言や米軍のイラン船拿捕などの報道を受けて、週明けの時間外取引は窓を空けて始まり$90/bblを付けました。しかし、その後はショートカバーも限られて上値を追うムードにならず、方向感の不透明さから新規ポジションは手控えられて終日薄商いの中で徐々に上げ幅を削っています。
4月20日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$5.76高の$89.61/bblで、引け後の時間外取引は$88/bbl台前半です。6月限と7月限の逆ザヤは$3/bbl台と、前週末より少し拡大しています。期近には調整の買いがあっても期先には追随の買いが無いことをうかがわせます。
先週末の大幅な下落に対する修正の機運があるところにリスク プレミアムを刺激する材料が出たにも関わらず、月上旬のピーク以来の下げトレンドの中で追加的な上昇余地が乏しいと見られる原油相場の戻りは勢いを感じさせるものではありませんでした。
停戦の期限が21日に切れますが米国とイランは双方とも交渉の準備が報じられ、また、ホルムズ海峡では一部船舶の通行も伝えられます。こうした環境では、積極的に買えないという事情もあるのでしょう。
市場は戦争の長期的な激化という最悪のシナリオを既に一旦想像済みであるのに対し、足元の現実はそこまで悪化していません。
一方で停戦が続いても海上保険正常化の目途は立たず、その影響顕在化の加速で世界的な景気減速による需要減退がどの程度の規模になるのかは明確ではありません。
そうしたことから、原油相場の買いには一定の躊躇が続き、新たに需給や地政学のバランスを崩す材料が伴わない限り、再び大相場へという展開にはなり難い状況です。
2026/4/20
NYMEX WTI May: $89.61/bbl ( +5.76 )
20日移動平均: $94.38 ( -0.50 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $110.09/ -2σ: $78.67
幅: $31.42 ( +0.78 ) / 100日平均: $15.25
ボラティリティ
104.63 ( +2.74 ) / 100日平均: 47.15
![]()
にほんブログ村
原油相場はリスク プレミアム剥落で大きく反落です。前日引け後の時間外取引は手掛かり難で小動きに始まりましたが、イスラエルとレバノンの停戦合意を受けてイランがホルムズ海峡の開放を表明したと報じられたことで売りが一気に強まりました。
その後の下げ幅加速は$90/bblの節目を割るとパニック的な高値買い玉のストップロスを巻き込んで、一時は$80/bbl割れ寸前です。ただ、引けにかけては和平交渉に対する不透明感で下げ幅を削っています。
4月17日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$10.84の$83.85/bblで、引け後の時間外取引は$85/bbl台半ばです。期近2限月の逆ザヤは$1/bbl以下に縮小し、6月限と7月限のサヤも$2/bbl台に縮小です。目先の高値期待で積み上がった買い玉の整理が大きく進んだことをうかがわせます。
ホルムズ海峡開放の表明があったとしても和平交渉が決着したわけではなく、停戦が延長されるかも不透明です。
海上保険の正常化が無い限り航行が通常に復旧する目途は立ちませんが、これまでの紛争拡大を期待したリスク プレミアムが大きく縮小したことは確かでしょう。
ただ、今は和平交渉に対する余りにも楽観的な空気が支配的で、それが週末を控えて買い方の玉持ち越しへの不安を極大化させた動きとなったものと見られます。週明けも下げが続くとは限らないでしょう。
引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した4月14日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによる WTI 原油先物の買い越し幅は前週比25.0%増で2週連続の拡大です。買い玉は昨年6月以来の20万枚超えとなっています。
(参考図表)
総取組高は前週比2.8%の増加です。3週連続の増加となりました。
ベーカー ヒューズによると、4月17日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比1基減の410基でした。前年比は63基減少です。
2026/4/17
NYMEX WTI May: $83.85/bbl ( -10.84 )
20日移動平均: $94.89 ( -1.16 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $110.20/ -2σ: $79.57
幅: $30.63 ( +2.68 ) / 100日平均: $14.97
ボラティリティ
101.89 ( +8.11 ) / 100日平均: 46.33
![]()
にほんブログ村
原油相場は続伸です。イラン和平交渉の進展を巡り憶測が交錯する中、前日に$90/bbl大台で支えられた WTI 原油相場はサポートを意識した緩やかな反発局面にあります。足元の供給逼迫という基調で終日概ね堅調でしたが、先行きの方向感のあやふやさから$95/bbl台に達したところで利食い優勢となりその後は上げ幅を削っています。
4月17日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$3.40高の$94.69/bblで、引け後の時間外取引は$93/bbl台前半です。期近2限月の逆ザヤは引き続き$3/bbl台で、6月限と7月限のサヤは$4/bbl台になっています。新たな中心限月となりつつある6月限に、足元の逼迫感が反映しているものと思われます。
この日の原油市場は和平交渉に対する懐疑的な空気の方がやや優勢で、それがホルムズ海峡の供給不安長期化観測と見た短期的な売り方の買戻しを誘って底堅い展開を支えたものの、交渉の進展に対する臆測やイランによるホルムズ海峡航行容認の可能性を示す報道などもあって、買いの勢いは強いものではありませんでした。
地政学リスクに関する確定的な情報が無いため相場の方向感が定まらず、週前半の大きな下げに対する調整と$90/bbl大台でのサポートを意識した売りへの慎重姿勢が支えにはなっている一方、先月始まった大相場も終局入りとの見方も一部で意識され上値も限定的です。
中国国家統計局によると、3月の同国の原油処理量は日量1,457万バレル相当の6,167万トンで前年比2.2%減でした。10か月振りの前年割れです。これからの原油供給減少の影響本格化を前にして、今回の数字への市場の反応は強くありません。
3月は原油輸入量も前年比2.8%減ですが、月中の国内原油需給バランスは738万トンの余剰となっています。
2026/4/16
NYMEX WTI May: $94.69/bbl ( +3.40 )
20日移動平均: $96.05 ( -0.14 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $110.02/ -2σ: $82.07
幅: $27.95 ( +0.13 ) / 100日平均: $14.69
ボラティリティ
93.78 ( +0.92 ) / 100日平均: 45.54
![]()
にほんブログ村
原油相場は方向感を欠いて小動きです。前日引け後の時間外取引はリスク プレミアムの縮小による軟調を引き継いで始まり、ストップロスによる$86/bbl台までの下げを見せました。しかし、その後に追随の売りは続かず直ちに切り返すと終始$90/bbl大台前半での推移となっています。
4月15日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比1セント高の$91.29/bblで、引け後の時間外取引は$90/bbl台後半です。期近2限月の逆ザヤは$3/bbl台で少し落ち着いています。
買われ過ぎからの調整は終わったものの、逼迫感が消えていないため通常水準までの縮小には至らないものと考えられます。
イランによるホルムズ海峡航行妨害と米軍による対イラン海上封鎖が続き、同海峡の通行は引き続き厳しい状況です。
このため、下げに転じたとはいえ新規の売りが膨らむ状況ではありません。$90/bbl割れには時期尚早感が強いのだと思われます。
とはいえ、航行障害が既に市場に織り込まれ消化された状況であるのに対し、和平交渉に対する期待感はその不透明さも含めて市場の地政学リスク プレミアムを徐々に剥がしています。
また、各機関の需給予測で供給の減少幅がある程度可視化されつつある一方、需要に対する影響の規模は引き続き不明瞭で予想外の需要減退に対する懸念を膨らませます。
米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の米国の原油在庫は130万バレル減少から90万バレルの増加予想に対し前週比91万バレルの減少、クッシング原油在庫は同173万バレル減でした。共に8週振りの減少です。
原油処理量は前週比日量21万バレル減少して同1,600万バレル大台割れ寸前ですが、春の定修期にしては高水準に留まります。原油輸入量は前週比日量103万バレル減で輸出は同108万バレル増でした。
石油製品の総出荷量は日量2,000万バレル大台を維持しており、前年比は5週連続の増加となりました。
2026/4/15
NYMEX WTI May: $91.29/bbl ( +0.01 )
20日移動平均: $96.19 ( -0.52 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $110.10/ -2σ: $82.28
幅: $27.82 ( +0.68 ) / 100日平均: $14.45
ボラティリティ
92.86 ( -0.57 ) / 100日平均: 44.90
![]()
にほんブログ村

