油を売る日々

油を売る日々

油を売ってみたり、買ってみたり。原油相場のことを需給を中心に考察する雑記帳。投資は自己責任で。

原油相場は6営業日続落で$40/bbl大台前半となっています。市場を覆う需要不安は簡単には払拭できません。


2月28日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.23安の$44.76/bblで、引け後の時間外取引は$44/bbl台半ばです。

 

足下の需給バランスからは明らかに行き過ぎた下げですが、先行きの需要が全く予想できないため不安心理が先行します。仮にコロナウイルスの感染拡大で世界の需要が数%下方修正された場合、今の相場水準はまだ高いと言わざるを得ません。

 

サウジアラビアは、日量100万バレルまでの追加減産を検討していると伝えられます。

 

 ■ Saudi Arabia Aims For Additional Cuts As Oil Plunges Below $50 (OilPrice.com)

 

先に共同技術委員会が提言した同60万バレルを上回る数字ですが、市場を支配する弱気ムードを覆すには不足しているようですね。

ロシアなどの合意が得られるかどうかもわかりませんし。

 

一方、米国エネルギー省は4~5月に戦略原油備蓄を最大1,200万バレル放出します。

 

 ■ DOE Announces Notice of Sale of Crude Oil from the Strategic Petroleum Reserve

 

長期的な計画に基づく放出ですが、足下の市況により延期という判断をする必要はないと今のところ DOE は考えているようです。

 

ベーカーヒューズによると、2月28日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比1基減の678基で4週振りの増加でした。

引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した2月25日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比27.6%増で5週振りの拡大です。売り買い共に減少なのですが、売り玉の利食いがより大きくなっています。

 (参考図表)

総取組高は1.9%増で3週振りの増加です。

2020/2/28
NYMEX WTI Apr: $44.76/bbl ( -2.33 )
20日移動平均: $50.98 ( -0.65 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $55.11/ -2σ: $46.85
 幅: $8.26 ( +1.88 ) / 100日平均: $6.98
ボラティリティ
 33.05 ( +3.15 ) / 100日平均: 26.81

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原油相場は5営業日続落で、安値は$45/bbl台に至っています。コロナウイルス感染拡大による世界的な需要懸念が、引き続き市場を覆っています。

2月27日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.64の$47.09/bblで、引け後の時間外取引は$46/bbl台前半です。

 

全世界で感染拡大防止のために経済活動が縮小する方向に向かっており、需給見通しの更なる大幅な修正も考えられます。

コロナウイルスの感染が全世界に広がり、中国の報道規制で不明瞭だった部分も次第に明らかになりつつありますが、現在は冷静になるよりむしろ各地で恐怖に駆られた自粛が拡大して、経済活動への影響の懸念は収まる目途が立ちません。

 

2月の中国の原油輸入量は前年比で15~20%減少したと報じられています。

 

 ■ China’s February crude oil imports to sink due to virus (Global Times)

 

新規の精製施設稼働で原油受け入れが拡大していた昨年同期と比べるとただでさえ伸びが抑えられる中、春節連休明けにも生産活動の自粛が続きました。

 

原油貯蔵施設に余裕がないためスポット玉は陸揚げできず他の仕向け先に転売されたりタンカーで洋上備蓄されたりしていますので、原油の輸入減少量がそのまま中国の石油需要の減少幅と一致しているわけではありません。ただ、製品出荷が低調なので製油所の稼働が落ち込み原油在庫も減らないことが輸入縮小の原因であることに間違いはありません。

 

コロナウイルスの感染が広がる他の国々でも中国と同様に経済活動が大幅に縮小して、例えば石油需要が5%低下した場合世界の需給バランスは日量500万バレル余りの供給過剰となります。OPEC+ が同60万バレルの追加減産を行ったところで話になりませんね。

 

感染拡大防止のために行われる経済活動自粛が石油出荷に与える影響の実態を把握しなければ、憶測によるパニックに抗し切れません。

中国は2月発表の貿易収支の公表を見送り、3月に予定される国家統計局のデータ発表も行われるかが不透明です。米国や日本のように石油需要が週ベースで速報される国々の数字を注視していく必要があるでしょう。

 

日本の石油製品生産量は昨年の消費税増税後続いていた前年割れが2月に入ってプラスに転じたのですが、先週は再び減少となっています。

2020/2/27
NYMEX WTI Apr: $47.09/bbl ( -1.64 )
20日移動平均: $51.64 ( -0.48 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $54.83/ -2σ: $48.45
 幅: $6.38 ( +0.76 ) / 100日平均: $6.99
ボラティリティ
 29.90 ( +1.72 ) / 100日平均: 27.08

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原油相場は4営業日続落で、昨年1月以来の安値水準となりました。世界各地でのコロナウイルス感染拡大が需要不安を煽っています。

2月26日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.17安の$48.73/bblで、引け後の時間外取引は$48/bbl台半ばです。

 

コロナウイルスを巡る不安心理は鎮静化には程遠い状況で、需給バランス悪化の懸念も払拭されません。足下の需給状態や具体的な当面の見通しからは現在の相場水準が行き過ぎた下げと考えられるものの、心理的な重石に抗しきれるものではありません。

 

来週は OPEC+ の会合が予定されており、日量60万バレルの追加減産が提言された件について議論が行われますが、会議の行われるウィーン市内でコロナウイルス感染の疑いにより学校が閉鎖される事態となり、OPEC+ の会合ができるかどうかも不透明になっています。

 

 ■ OPEC monitoring suspected Vienna coronavirus case ahead of March 5-6 meeting (S&P Global Platts)

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は200~280万バレル増加の予想を下回る前週比45万バレル増でした。同130万バレル増の API の数字も下回っています。とはいえ全米原油在庫は5週連続の増加で、クッシングの在庫も前回の減少から増加に転じました。

 

原油処理量が引き続き低調な一方、輸入は昨年11月以来の低水準となりました。輸出と国内産油量は大きな変動を見せていません。

 

 

石油製品の総出荷量は小幅増加したものの日量2,000万バレル大台には届かず、前年比は同159万バレル減と前週に続いて大幅なマイナスです。

2020/2/26
NYMEX WTI Apr: $48.73/bbl ( -1.17 )
20日移動平均: $52.12 ( -0.36 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $54.93/ -2σ: $49.30
 幅: $5.63 ( +0.20 ) / 100日平均: $7.03
ボラティリティ
 28.17 ( +0.64 ) / 100日平均: 27.38

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米国エネルギー情報局(EIA)が2月26日に発表した週間統計によると、先週末の米国の原油在庫は200~280万バレルの増加予想を下回る前週比45万バレルの増加です。原油在庫は5週連続の増加です。

原油処理量は日量1,601万バレルで前週比同20万バレル減少、輸入は日量622万バレルで前週比同33万バレル減少となっています。国内原油生産量は日量1,300万バレルで前週比変わらずでした。

WTI 原油先物の現物受け渡し地オクラホマ州クッシングの原油在庫は、前週比2.4%増で再び増加に転じました。

石油製品の総出荷量は日量1,988万バレルで、前週比日量29万バレルの増加。前年比は前回に続いて大きくマイナスです。

ガソリン在庫は、190~220万バレル減少の予想に対し前週比269万バレル減少です。
生産量は日量980万バレルで前週比同27万バレル増、出荷は日量904万バレルで前週比同12万バレル増でした。

中間留分在庫は、90~170万バレル減少の予想に対し前週比212万バレル減少です。
生産量は日量485万バレルで前週比同1万バレル減、出荷は日量412万バレルで前週比同39万バレル増となっています。

 (参考図表)

米国エネルギー情報局(EIA)発表の週間統計(単位:1,000bbl)
              2020/2/21  前週比  前年同期比
在庫
 原油             443,335   +452  -2,530
 ガソリン           256,387   -2,691  +1,446
 ジェット燃料         43,329   -309  +451
 中間留分          138,472   -2,115  +93
 重油              30,508   +82  +2,410
 クッシング原油在庫     39,149   +906  -7,501

原油輸入量(日量)       6,217   -330  +300
原油輸出量(日量)       3,657   +93  +298
国内産油量(日量)       13,000   +0  +900
原油処理量(日量)      16,008   -202  +118
製油所稼働率          87.9%   -1.5%  +0.8%
製品輸入量(日量)       1,687   +152  -398
製品輸出量(日量)       5,540   -186  +735

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原油相場は3営業日続落で、終値は9営業日振りに$50/bbl大台を割りました。コロナウイルスのパンデミックによる世界的な需要の減退を懸念して弱気ムードですが、安値はまだ月初の水準に達していません。戻りのサイクルに向かう可能性があります。

2月25日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.53安の$49.90/bblで、引け後の時間外取引は$50/bb前後です。

 

コロナウイルスによる世界の石油需要への影響は未知数です。どれほどの規模になるのか、どれほどの期間続くのか。

ここ数年で WTI 相場が $50/bblを割ったときの需給バランスを振り返ると、日量200万バレルを超える供給過剰が続いた場合です。

 

 

直近の EIA 統計では、2020年の世界の石油需給バランスは通年で日量20万バレル余りの供給過剰と見込まれています。そのため、$40/bbl台で更に下落を続けるには、直ちに需要が同200万バレル以上落ち込む必要があります。ちなみに、日本の石油需要が現在同350万バレル程度です。コロナウイルスによるエネルギー消費への影響は、果たしてそこまでのものなのでしょうか。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は200~280万バレル増加の予想に対し前週比130万バレル増でした。クッシング原油在庫は同41万バレル増加です。

 

ガソリンは予想に反して小幅増、中間留分も予想を下回る減少幅でした。

2020/2/25
NYMEX WTI Apr: $49.90/bbl ( -1.53 )
20日移動平均: $52.47 ( -0.27 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $55.19/ -2σ: $49.76
 幅: $5.43 ( +0.03 ) / 100日平均: $7.06
ボラティリティ
 27.53 ( +1.05 ) / 100日平均: 27.70

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