原油相場は続伸です。前日の上昇から時間外取引は下げに転じたものの、$76/bbl割れに渋って足踏みとなりました。その後米国の GDP 好調の発表でプラス圏となっています。

7月25日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比69セント高の$78.28/bblで、引け後の時間外取引は$78/bbl台前半です。

 

需給逼迫の緩みを受けた下げサイクルは一服しており、小幅とはいえ供給不足が続く中で WTI 原油相場が$70/bbl大台前半にまで下げるのには抵抗があるのでしょう。

 

2010年代までは需給均衡環境下での原油相場水準は$60/bbl前後が妥当と見られていましたが、その後のインフレで妥当な水準は上昇しています。とはいえ、6月の日量100万バレルを超える供給不足の結果が$80/bbl大台半ばまでの上昇であったため、7~8月に見込まれる小幅の逼迫では上値の目標も相応に低いものとなります。

 

一方水物の需要ですが、米国の不安はやや薄れていますが、中国の不安は次第に大きくなる可能性があります。

中国経済については長年過大評価が続いてきたため、パラダイムが変わると必要以上に不安視する状況になる恐れもあります。

2024/7/25
NYMEX WTI Sep: $78.28/bbl ( +0.69 )
20日移動平均: $80.40 ( -0.22 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $84.19/ -2σ: $76.61
 幅: $7.58 ( +0.54 ) / 100日平均: $7.33
ボラティリティ
 23.91 ( +0.28 ) / 100日平均: 20.93

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原油相場は5営業日振りに反発です。前日引け後の時間外取引が底堅く始まり、その後徐々に上昇を示しました。米国原油在庫の減少やガソリン出荷の好調などが材料視されています。

7月24日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比63セント高の$77.59/bblで、引け後の時間外取引は$77/bbl台半ばです。

 

7月に入ってからの WTI 原油相場の下げサイクルは、$70/bbl大台半に達したことで一服しています。

6月の大きな需給逼迫から7月に入って供給不足幅が縮小したと見られるため、原油相場は下げに転じました。

 

とはいえ世界の需給バランスが供給過剰になったわけではないので、下値にも限度があります。

需要不安が一層拡大しない限り下げが続くことも想定し辛いでしょうが、次に需給逼迫度が拡大するのは9月と予想されているため、当面は力強い上昇も期待薄と考えられます。

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の米国の原油在庫は120~250万バレルの減少予想に対し前週比374万バレルの減少です。同386万バレル減だった API 統計と同様の結果で、4週連続の減少です。累積の減少幅は2,400万バレル余りとなっています。

 

原油処理量は前週比日量52万バレル減って同1,600万バレルそこそこと5月上旬以来の低水準になりました。とはいえ、製油所稼働率は91%台を維持しています。原油輸入量は前週比日量17万バレル減で輸出は同22万バレル増でした。

 

 

石油製品の総出荷量は日量2,100万バレル台に乗っていますが、前年比は前回に続いてマイナスです。ガソリンの出荷量が、昨年11月以来の高水準を記録しています。

2024/7/24
NYMEX WTI Sep: $77.59/bbl ( +0.63 )
20日移動平均: $80.62 ( -0.32 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $84.14/ -2σ: $77.10
 幅: $7.04 ( +0.95 ) / 100日平均: $7.35
ボラティリティ
 23.63 ( +0.15 ) / 100日平均: 20.92

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米国エネルギー情報局(EIA)が7月24日に発表した週間統計によると、先週末の米国の原油在庫は120~250万バレルの減少予想に対し前週比374万バレルの減少です。原油在庫は4週連続の減少となりました。

原油処理量は日量1,641万バレルで前週比同52万バレル減少、輸入は日量687万バレルで前週比同17万バレル減少となっています。国内原油生産量は日量1,330万バレルで前週比変わらずでした。

WTI 原油先物の現物受け渡し地オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比5.2%減で3週連続の減少です。

石油製品の総出荷量は日量2,103万バレルで、前週比日量160万バレルの増加。前年比は前回に続いてマイナスです。

ガソリン在庫は、50~70万バレル減少の予想に対し前週比557万バレル減少です。
生産量は日量1,021万バレルで前週比同66万バレル増、出荷は日量946万バレルで前週比同67万バレル増でした。

中間留分在庫は、5~110万バレル増加の予想に対し前週比275万バレル減少です。
生産量は日量494万バレルで前週比同29万バレル減、出荷は日量386万バレルで前週比同28万バレル増となっています。

 (参考図表)

米国エネルギー情報局(EIA)発表の週間統計(単位:1,000bbl)
              2024/7/19  前週比  前年同期比
在庫
 原油             436,485   -3,741  -20,335
 ガソリン           227,422   -5,572  +9,822
 ジェット燃料         46,875   +116  +5,617
 中間留分          125,313   -2,753  +7,364
 重油             26,261   -1,325  -1,560
 クッシング原油在庫      30,956   -1,708  -4,783

原油輸入量(日量)       6,871   -166  +504
原油輸出量(日量)       4,186   +222  -405
国内産油量(日量)       13,300   +0  +1,100
原油処理量(日量)      16,407   -521  -71
製油所稼働率         91.6%  -2.1ppt -1.8ppt
製品輸入量(日量)       1,976   +209  -176
製品輸出量(日量)       6,437   +314  +97

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原油相場は4営業日続落です。この日も、時間外取引が小動きに始まった後で軟化するという前日の動きをトレースするような展開で、徐々に下値を深めています。

7月23日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.44安の$76.96/bblで、引け後の時間外取引は$77/bbl台半ばです。

 

世界的な需給バランスの逼迫度合いが6月に比べて緩んでいるため、今月の原油相場は下げのサイクルとなっています。とはいえ、供給不足であることに変わりはないため、下げが$70/bbl大台半ばに達したことで一旦達成感も出ています。

 

次に需給逼迫の度合いが増すのは9月と見られていることから、しばらくは底練りということも考えられます。

需要の予測に変化があれば、またシナリオは変わってくるのでしょうが。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は120~250万バレル減少の事前予想に対し前週比386万バレル減でした。4週連続の減少で、クッシング原油在庫も同160万バレル減で3週連続の減少です。

 

ガソリン在庫は小幅の減少予想に対し前週比280万バレル減、中間留分在庫も小幅増の予想に反して減少しています。

2024/7/23
NYMEX WTI Sep: $76.96/bbl ( -1.44 )
20日移動平均: $80.94 ( -0.42 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $83.98/ -2σ: $77.90
 幅: $6.08 ( +1.83 ) / 100日平均: $7.36
ボラティリティ
 23.48 ( +2.74 ) / 100日平均: 20.93

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米国石油協会 (API) が7月23日発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は120~250万バレル減少の事前予想に対し前週比386万バレル減でした。原油在庫は4週連続の減少です。

WTI 原油先物取引の現物受渡し地クッシングの原油在庫は前週比160万バレル減。3週連続の減少です。

ガソリン在庫は50~70万バレル減少の予想に対し前週比277万バレル減、中間留分在庫は5~110万バレル増加の予想に対し前週比150万バレル減少となっています。

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