原油相場は4営業日続伸し、7月中旬以来の高値を付けました。前日引け後の時間外取引が底堅い展開となった後、ニューヨーク時間帯に入ると週末を控えたショートカバーが相場を押し上げています。

9月24日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比68セント高の$73.98/bblで、引け後の時間外取引は$73/bbl台後半です。

 

世界の需給バランスが逼迫気味なため、供給障害による影響が出やすくなっています。

直近の需給予測によると、足元第3四半期の需給バランスは米国エネルギー情報局 (EIA) が日量125万バレル、OPEC は同200万バレルを超える供給不足と見ています。

 

 

EIA は第4四半期には供給不足が大きく縮小し来年第1四半期には余剰に転じると予測している一方、OPEC の推定では毎月日量40万バレルの減産幅縮小を半年継続しないと需給均衡には達しません。

 

しかし、実際の増産幅は予定より低調で、また、OPEC は来年第1四半期の需要がやや鈍化すると予想しているため慎重姿勢を続ける可能性があります。

また、かつては重石となった過剰在庫も、OECD の在庫水準がコロナ禍前の水準を下回る状況となると弱材料にはなりません。

 

メキシコ湾の海洋油田の障害情報は木曜のものが最後で、日量29万バレル程度の停止はシェルの輸送障害により長期化するものと予想されています。

 

ベーカー ヒューズによると、9月24日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比10基増の421基でした。前値比238基増で2019年同期比は292基減少です。

引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した9月21日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比4.8%減で再び縮小に転じました。

 (参考図表)

総取組高は前週比2.0%減。4週振りの減少です。

2021/9/24
NYMEX WTI Nov: $73.98/bbl ( +0.68 )
20日移動平均: $70.77 ( +0.34 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $74.24/ -2σ: $67.30
 幅: $6.94 ( +0.35 ) / 100日平均: $7.71
ボラティリティ
 23.29 ( -0.78 ) / 100日平均: 28.97

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原油相場は3営業日続伸で8月上旬以来の高値水準となりました。前日引け後の時間外取引は頭重い展開でしたが、ニューヨーク時間帯に入ると供給障害を囃した買いが優勢になっています。

9月23日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.07高の$73.30/bblで、引け後の時間外取引は$73/bbl台前半です。

 

カナダのオイルサンド大手シンクルードが、機械トラブルでフォースマジュールを出していると報じられています。

 

 ■ A Force Majeure in Canada’s Oil Sands Adds to Crude Supply Woes (Bloomberg)

 

同社の今年前半の供給量は日量28万だったということです。

今月に入ってカナダから米国への原油輸入量は低下傾向ですが、通常の振れ幅を超えるような大きな変化にはなっていません。

 

 

しかし、ハリケーンの被害で供給障害が長期化するメキシコ湾の海洋生産と合わせて、市場には一定の強材料となっています。

メキシコ湾の海洋油田では23日午前時点でプラットフォームの退避が5.5%、生産量の停止は全体の16.2%に当たる日量29万バレルとなっています。

インド石油天然ガス省によると、8月の同国の原油処理は日量436万バレル相当の1,844万トンで前年比14.2%増でした。5か月連続の前年比増加ですが、前月比は4.8%減少で2019年同期比も16.0%減と8か月連続のマイナスになっています。

 



インドでは4~5月の感染爆発が6月に終息してから新型コロナウイルスの感染者や死亡者の数が落ち着いており、既に多くの地域で厳しい行動制限は行われていません。ワクチン接種完了率は人口比15%とされますが1回目の接種者は45%に上っており、先行きに大きな不安は無さそうですが石油需要は引き続き低調です。

2021/9/23
NYMEX WTI Nov: $73.30/bbl ( +1.07 )
20日移動平均: $70.43 ( +0.30 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $73.73/ -2σ: $67.13
 幅: $6.60 ( +0.54 ) / 100日平均: $7.72
ボラティリティ
 24.07 ( +0.14 ) / 100日平均: 28.97


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原油相場は続伸です。前日に$70/bbl割れが支えられたことからやや買い安心感が出ているところに、中国の恒大集団のデフォルト回避の報道で売り方が離脱を進めました。


9月22日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.74高の$72.23/bblで、引け後の時間外取引は$71/bbl台後半です。

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は240~380万バレルの減少予想に対し前週比348万バレルの減少でした。同611万バレル減の API 統計の数字を下回り、予想の範囲内です。クッシング原油在庫は同148万バレル減で、API 統計と同様の水準となっています。

 

原油処理量は前週比日量96万バレル増、輸入が同70万バレル増で国内産油量は同50万バレル増などと、ハリケーンの影響からの回復が本格化しています。

 

石油製品の総出荷量も日量2,100万バレル台となり、過去5年平均がプラスに転じました。

 

米国石油協会 (API) の9月月報によると、8月の全米の国内石油製品総出荷量は日量2,128万バレルで前年比14.7%増となり、過去最高を記録した2018年8月以来の高水準となりました。年初来の累計は前年比9.6%増となっています。

 

 

国内産油量は日量1,117万バレルで前年比5.8%増となり、年初来の累計は同3.7%減少です。原油と製品を合わせた総石油輸入量は日量872万バレルで前値比17.1%増。年初来の累計は同5.9%の増加となりました。

 

ハリケーン アイダの影響がメキシコ湾の海洋油田に出始めてから4週間近くになりますが、22日午前時点のプラットフォーム退避は5.9%、生産停止は全体の16.1%に当たる日量29万バレルとなっています。

2021/9/22
NYMEX WTI Nov: $72.23/bbl ( +1.74 )
20日移動平均: $70.13 ( +0.22 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $73.16/ -2σ: $67.10
 幅: $6.05 ( +0.10 ) / 100日平均: $7.72
ボラティリティ
 23.93 ( -0.62 ) / 100日平均: 28.97

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米国エネルギー情報局(EIA)が9月22日に発表した週間統計によると、先週末の米国の原油在庫は240~380万バレルの減少予想に対し前週比348万バレルの減少です。原油在庫は7週連続の減少となりました。

原油処理量は日量1,535万バレルで前週比同96万バレル増加、輸入は日量647万バレルで前週比同70万バレル増加となっています。国内原油生産量は日量1,060万バレルで前週比同50万バレル増加でした。

WTI 原油先物の現物受け渡し地オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比4.2%減で前回に続き減少です。

石油製品の総出荷量は日量2,115万バレルで、前週比日量123万バレルの増加。過去5年平均比もプラスとなりました。

ガソリン在庫は、90~110万バレル減少の予想に反し前週比347万バレル増加です。
生産量は日量964万バレルで前週比同37万バレル増、出荷は日量890万バレルで前週比同0万バレル増でした。

中間留分在庫は、120~140万バレル減少の予想に対し前週比255万バレル減少です。
生産量は日量445万バレルで前週比同30万バレル増、出荷は日量442万バレルで前週比同63万バレル増となっています。

 (参考図表)

米国エネルギー情報局(EIA)発表の週間統計(単位:1,000bbl)
              2021/9/17  前週比  前年同期比
在庫
 原油             413,964   -3,481  -80,442
 ガソリン           221,616   +3,474  -5,883
 ジェット燃料         42,377   +178  +3,352
 中間留分          129,343   -2,554  -46,599
 重油              29,968   +302  -3,285
 クッシング原油在庫     33,840   -1,476  -20,441

原油輸入量(日量)       6,465   +704  +1,297
原油輸出量(日量)       2,809   +185  -213
国内産油量(日量)       10,600   +500  -100
原油処理量(日量)      15,347   +960  +1,977
製油所稼働率          87.5%   +5.4ppt  +12.7ppt
製品輸入量(日量)       2,481   +483  +446
製品輸出量(日量)       4,287   -206  -686

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原油相場は3営業日振りに小幅反発です。前日引け後の時間外取引は堅調でしたが前日高値には届かず、一方で反落したものの$70/bblを割れると買い支えられました。

9月21日の NYMEX WTI 原油先物の10月限は前日比27セント高の$70.56/bblで納会し、11月限引け後の時間外取引は$70/bbl台後半です。

 

OPEC+ は投資不足や保守作業の遅れで増産が遅れ気味と報じられています。

 

 ■ OPECプラス、原油需要増の対応で苦戦 (ロイター)

 

毎月日量40万バレルのペースで減産幅を縮小することで OPEC+ は合意していますが、実際の増産量をそれを下回るペースで推移しています。

報道のような要因に加えて過去の減産未達分の埋め合わせもあるためか、供給量の伸びが穏やかなのは事実です。

 

需給バランスの逼迫見通しは、足元の原油堅調を支えます。しかし、米国の金融緩和策の出口戦略や中国の不動産市場に対する懸念が強気ムードになることを躊躇させています。

 

メキシコ湾の海洋油田では、プラットフォームの退避が6.3%、生産量の停止は全体の16.6%に当たる日量32万バレルとなっています。年内一杯続くと見られる長期停止分を除くと、復旧が終わるのは間もなくなのでしょう。

 

米国石油協会 (API) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は240~380万バレル減少の事前予想を大きく超える前週比611万バレル減でした。ハリケーンの影響が続き、前回同様に大きな在庫減となりました。また、9週連続の減少で累計2,770万バレルの在庫が取り崩されています。

 

クッシング原油在庫も前回に続き減少。製品在庫は、それぞれ予想の範囲を大きくは超えないレベルで減少です。

2021/9/21
NYMEX WTI Oct: $70.56/bbl ( +0.27 )
20日移動平均: $69.91 ( +0.07 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $72.88/ -2σ: $66.93
 幅: $5.95 ( -0.85 ) / 100日平均: $7.73
ボラティリティ
 24.55 ( -5.35 ) / 100日平均: 29.02

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