原油相場は続落です。週明けの時間外取引は$80/bblに支えられた後で中国のゼロコロナ政策緩和への期待から$83/bbl台後半まで戻したものの、その後下落に転じて大台を割ると下げを加速しています。

12月5日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比#3.05安の$76.93/bblで、引け後の時間外取引は$77/bbl台前半です。

 

米国の景況指数の上昇も需要期待より利上げの可能性を嫌気して弱材料視されるなど、市場は売りムードになっています。

EU の対露制裁が発動し海上輸入が停止されましたが、予定通りの動きで市場への影響はありませんでした。サウジアラムコが発表した1月積みの欧州向けアラブライト原油価格は前月から$1.80/bbl引き下げられており、需給逼迫を感じさせません。

 

また、アラムコのアジア向け1月積みアラブライト価格も前月から$2.20/bbl引き下げられて過去10か月で最低の水準となっています。ゼロコロナ政策転換への期待感はあっても、冬場の需要期を過ぎた調達意欲は低調なのでしょう。

 

OPEC+ は4日の会合で大方の予想通り合意生産枠の据え置きを決めました。今後は必要があれば閣僚監視委員会や共同技術委員会などと共に会合が行わる可能性はあるものの、次回定例会合の予定は来年6月4日です。

コロナ禍を受けた歴史的減産とそこからの生産回復が完了したことを宣言したことになります。

 

また、ロシア産油海上輸出に対する価格上限は$60/bblと決まりましたが、ブレントに対して$20/bbl程度のディスカウントで取引されるウラル原油価格は既に$63/bbl台で、あと少し相場水準が下がれば上限を下回ることになります。購入国に対する保険提供の停止などの措置も、実際には取られない可能性が高まっています。

2022/12/5
NYMEX WTI Jan: $76.93/bbl ( -3.05 )
20日移動平均: $81.58 ( -0.49 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $90.55/ -2σ: $72.62
 幅: $17.92 ( -1.23 ) / 100日平均: $14.56
ボラティリティ
 36.55 ( -3.70 ) / 100日平均: 43.73

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原油相場は5営業日振りに反落です。前日の高値からの軟化で時間外取引は頭重い展開となり、週末に向けた利食いに圧されました。

12月2日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.24安の$79.98/bblで、引け後の時間外取引は$80/bbl台前半です。

 

中国のゼロコロナ政策転換への期待感が引き続き相場を下支えますが、OPEC+ の生産目標が据え置かれるとの予測が上値も制限します。

 

OPEC+ は生産枠を大きく下回る供給を続けており、目標の上げ下げは実際の生産に必ずしも合致しているわけではありませんが、目標生産枠は需給見通しに基づく産油国の指針を示しています。

 

11~12月の目標は前月より日量200万バレル引き下げられましたが、実際の11月の産油量も OPEC 加盟国でけで同70万バレル余り減らすなど需給バランスの変化を伺わせる流れとなっています。

 

ロシアからの供給減少が予想された程の規模にならない一方で需要に様々な不安が陰を差す中、市場は供給の更なる削減が必要という空気になっています。

 

ベーカー ヒューズによると、12月2日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比変わらずの627基でした。前年比は160基増となっています。

引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した11月29日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比5.0%減で3週連続の縮小です。売り玉も減りましたが、買い玉がそれ以上に減りました。

 (参考図表)

総取組高は前週比0.5%増。前回の大幅減少から若干回復しています。

2022/12/2
NYMEX WTI Jan: $79.98/bbl ( -1.24 )
20日移動平均: $82.07 ( -0.22 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $91.65/ -2σ: $72.50
 幅: $19.16 ( -0.18 ) / 100日平均: $14.62
ボラティリティ
 40.26 ( -0.21 ) / 100日平均: 43.93

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原油相場は4営業日続伸です。中国のコロナ対策緩和に対する期待感から底堅い展開となっています。

12月1日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比67セント高の$81.22/bblで、引け後の時間外取引は$81/bbl台半ばです。

 

中国の一部の都市で行動制限が緩和されたとの報道で、全国的な政策の転換を期待する空気が市場に広がっています。とはいえ、抗議行動が政策を転換させたような形になると、選挙により民意を反映する仕組みのない中国では今後も危機の際にはより過激な抗議活動を招くことになり、社会の混乱が助長されます。まだ不透明感が強いと思われますが、どうなるでしょうか。

 

EU はロシア産油の海上輸出価格上限について$60/bblで仮合意と報じられています。

 

 ■ EU tentatively agrees $60 price cap on Russian seaborne oil (Reuters)

 

このところ$65~70/bblという観測が流れていましたが更に低い水準となる見通しで、今後1月半ばに見直しが行われその後も2か月ごとに評価が行われるとされます。

 

足元のウラル原油価格はブレントより$20/bbl程度のディスカウントで取引されており、$60/bbl大台半ばの水準です。上限価格より数ドル高い水準ですが、相場の軟化やディスカウント幅の拡大で上限を下回ることは難しくないように思われます。

2022/12/1
NYMEX WTI Jan: $81.22/bbl ( +0.67 )
20日移動平均: $82.29 ( -0.11 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $91.96/ -2σ: $72.63
 幅: $19.34 ( -0.59 ) / 100日平均: $14.68
ボラティリティ
 40.46 ( -0.56 ) / 100日平均: 44.09

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原油相場は3営業日続伸です。中国のコロナ感染者数の頭打ち報道などを背景に時間外取引で$80/bblを回復し、米国原油在庫の大幅減少で更に上げ幅を伸ばしました。

11月30日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.35高の$80.55/bblで、引け後の時間外取引は$80/bbl台半ばです。

 

ロイターの調査によると、11月の OPEC 産油量は日量2,901万バレルで前月比同71万バレル減でした。サウジアラビアの生産量が前月比日量50万バレル削減されています。

 

11~12月の OPEC+ 生産目標は全体で日量200万バレル引き下げられていますが、11月の OPEC 生産調整対象10か国の供給量は前月比日量72万バレル減って生産枠を同80万バレル下回りました。

 

こうした減産にも関わらず11月の原油相場は軟調で、産油国は需要の弱さに警戒感を強めていると思われます。

ただ、4日にオンラインで行われる予定の OPEC+ 会合を前にした共同技術委員会はキャンセルされており、明確な需給見通しの更新が行われないため今回の会合で生産目標の変更は無いという空気になっています。

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は210~280万ばれる減少の予想を大きく超える前週比1,258万バレル減でした。同785万バレル減の API 統計も上回り、直近3週の原油在庫減少幅は2,170万バレルに上っています。クッシング原油在庫も同42万バレル減で4週連続の減少となりました。

 

原油処理量が前週比日量23万バレル増えて7月上旬以来の高水準となる一方、輸入が同103万バレル減り輸出は同71万バレルの増加です。

 

 

石油製品の総出荷量は引き続き日量2,000万バレル大台を下回り、前週比と前年比が3週連続、過去5年平均比も2週連続でマイナスとなっています。


2022/11/30
NYMEX WTI Jan: $80.55/bbl ( +2.35 )
20日移動平均: $82.41 ( -0.20 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $92.37/ -2σ: $72.45
 幅: $19.92 ( -0.02 ) / 100日平均: $14.75
ボラティリティ
 41.02 ( +0.82 ) / 100日平均: 44.25

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米国エネルギー情報局(EIA)が11月30日に発表した週間統計によると、先週末の米国の原油在庫は210~280万バレルの減少予想を大きく上回る前週比1,258万バレルの減少です。原油在庫は3週連続の減少となりました。

原油処理量は日量1,664万バレルで前週比同23万バレル増加、輸入は日量604万バレルで前週比同103万バレル減少となっています。国内原油生産量は日量1,210万バレルで前週比変わらずでした。

WTI 原油先物の現物受け渡し地オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比1.7%減で4週連続の減少です。

石油製品の総出荷量は日量1,972万バレルで、前週比日量16万バレルの減少。3週連続の減少で、前回に続き日量2,000万バレル大台を下回っています。

ガソリン在庫は、50~160万バレル増加の予想に対し前週比277万バレル増加です。
生産量は日量936万バレルで前週比同20万バレル増、出荷は日量832万バレルで前週比同1万バレル減でした。

中間留分在庫は、20~150万バレル増加の予想に対し前週比355万バレル増加です。
生産量は日量531万バレルで前週比同20万バレル増、出荷は日量366万バレルで前週比同19万バレル減となっています。

 (参考図表)

米国エネルギー情報局(EIA)発表の週間統計(単位:1,000bbl)
              2022/11/25  前週比  前年同期比
在庫
 原油             419,084   -12,581  -14,027
 ガソリン           213,768   +2,770  -1,654
 ジェット燃料         36,258   -1,172  +186
 中間留分          112,648   +3,547  -11,229
 重油             29,634   -87  +1,753
 クッシング原油在庫      24,315   -415  -4,229

原油輸入量(日量)       6,037   -1,026  -567
原油輸出量(日量)       4,948   +706  +2,244
国内産油量(日量)       12,100   +0  +500
原油処理量(日量)      16,638   +228  +1,007
製油所稼働率         95.2%   +1.3ppt +6.4ppt
製品輸入量(日量)       1,910   +303  -263
製品輸出量(日量)       6,828   +1,143  +2,021

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