原油相場は中東情勢の不透明感を背景に4営業日続伸です。前日引け後の時間外取引は小動きに始まった後、$84/bbl台半ばまで上昇したものの、高値警戒感も広がってその後は上げ幅を削っています。
8月11日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.07高の$83.20/bblで、引け後の時間外取引は$83/bbl台半ばです。
米国とイランはそれぞれ賠償についての主張を繰り広げ、和平合意への道が容易ではないというムードが市場では支配的です。
一方で、今のところ戦闘が大規模拡大する兆しもないため、原油相場の長期的な上昇継続に対する疑念もあって、$85/bblのような節目に近づくと利食いが出やすい環境となります。
中東の供給正常化に対する楽観的空気が後退する中で、この日発表された EIA の見通しも修正が行われ、これまでは今年第4四半期に供給過剰に転じると予測されていた世界の石油需給バランスが、今年一杯供給不足となる模様です。
米国エネルギー情報局 (EIA) の8月短観によると、2026年の世界の石油需要見通しは日量1億273万バレルで前月の予想から同5万バレルの下方修正、2027年の需要予測は日量1億496万バレルで前回から同15万バレルの上方修正です。
2026年の世界の石油供給見通しは日量1億82万バレルで前回から同107万バレルの下方修正、2027年の供給予測は日量1億974万バレルで前回から同10万バレルの下方修正となっています。
EIA 推定の7月の世界の総石油供給量は日量1億103万バレルで前月比同206万バレル増、2月以来の日量1億バレル大台回復です。
OPEC 推定産油量は日量2,035万バレルで前月比同162万バレル増でした。
EIA による今年第2四半期の世界の石油需給バランス推計は日量420万バレルの供給不足。第3四半期は同390万バレルの不足が続き、第4四半期も同60万バレルの不足となっています。前回の予測では、第4四半期は日量270万バレルの余剰でした。

ただ、今回の予想でも2027年通年での需給バランスは、日量480万バレルの供給過剰となっています。
引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は50~60万バレル減少の予想に対し前週比907万バレルの増加、クッシング原油在庫は同157万バレル増でした。共に2週連続の増加です。
ガソリン在庫は前週比153万バレルの減少で3週振りの減少、中間留分は同60万バレル減で前回に続く減少となりました。
2026/8/11
NYMEX WTI Sep: $83.20/bbl ( +1.07 )
20日移動平均: $80.57 ( +0.28 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $88.99/ -2σ: $72.15
幅: $16.84 ( -0.15 ) / 100日平均: $26.62
ボラティリティ
60.26 ( -0.05 ) / 100日平均: 67.68
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