原油相場は続伸です。前日引け後の時間外取引では供給懸念を背景とした堅調な地合いを引き継ぎ、何度か挑戦を経て節目の$80/bbl大台を超えると$81/bbl台に至りました。その後は利食いに押されて上げ幅を縮小しています。

7月14日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.20高の$79.34/bblで、引け後の時間外取引は$80/bbl前後です。かつて需給の緩みを見込んでフラットだった期近2限月の逆ザヤは、70セント前後へとやや拡大しています。

 

中東で軍事施設や船舶への攻撃の応酬が続き、供給正常化への大きな期待が急速に萎んでいます。

ただ、地政学リスクと一括りにはされていますが、相場が短期的な自律反発で終わるのか、それとも息の長い上昇を見せるのかは状況の変化次第と言えます。

 

双方の軍事行動がホルムズ海峡での航行妨害や軍事拠点攻撃に留まっている間は、協議が進めば供給懸念が早期に後退する可能性があります。しかし、イランや周辺湾岸産油国の石油関連施設への攻撃が始まると、一時の供給障害ではなく中長期的な供給リスクにより、これまで市場が期待してきた供給正常化のシナリオが根底から変わることになります。
 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は90~270万バレル減少の予想に対し前週比56万バレルの減少、クッシング原油在庫は前週比24万バレルの増加でした。全米在庫は13週連続の減少の一方、クッシング在庫はここ3週毎回小幅に増減が切り替わっています。

 

ガソリン在庫は前週比166万バレル減で3週連続の減少、中間留分は同226万バレル増で前回の減少から増加に転じました。


中国税関総署によると、6月の同国の原油輸入量は日量715万バレル相当の2,927万トンで前年比41.3%減でした。4月に同2割減、3月は3割減で、毎月のように前年比の減少幅が拡大しています。国家統計局のデータによると、原油処理量は4月が前年比6%減で5月は同9%なので、在庫を相当に取り崩していることがうかがえます。

 

 

石油製品の輸出入は、輸入が引き続き低調で262万トンの輸出超過となっています。

2026/7/14
NYMEX WTI Aug: $79.34/bbl ( +1.20 )
20日移動平均: $75.64 ( +0.39 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $83.05/ -2σ: $68.23
 幅: $14.82 ( -2.47 ) / 100日平均: $26.97
ボラティリティ
 54.06 ( -0.49 ) / 100日平均: 66.98


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