原油相場は続伸です。中東情勢の緊張を受けて前日から更に一段高となりましたが、$75/bbl付近に到達すると高値警戒感も現れ、値動きの荒い展開となっています。
7月8日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$3.08高の$73.52/bblで、引け後の時間外取引は$74/bbl台半ばです。期近2限月の逆ザヤは30セント程度で、弱気ムードに圧されてフラットだった時期よりは拡大していますが、今のところ大きな逼迫感を示す水準とはなっていません。
米国とイランは6月中旬に60日間の戦闘停止と最終合意に向けた協議の継続について暫定合意に署名しましたが、ここ数日はイランによる船舶攻撃と米国の対イラン攻撃の応酬が続き、トランプ大統領は停戦が終わったと宣言しました。
足元の世界の石油需給バランスは第3四半期末まで逼迫が予想されるにもかかわらず、これまでの原油相場は中東情勢の緊張緩和による供給懸念の後退がもたらす先行きの供給過剰見通しを材料に、5月の$100/bbl前後の水準から今月初めの$67/bbl台へと下げていました。
こうした大幅な下げに対する自律反発への警戒感が出ていたところに、地政学リスクの再燃で買戻しが入りやすい環境になっていたと言えます。
ただ、米国側は攻撃が短期的なものとしており、どこまで本気で戦闘を拡大させるかについて懐疑的な見方が市場では優勢です。そのため、地政学リスクを囃した上昇の余地は大きくないとも考えられます。
米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の米国の原油在庫は140~150万バレルの減少予想に対し前週比300万バレルの増加、クッシング原油在庫は同5万バレルの減少でした。全米在庫は11週振りの増加、クッシング在庫は前回の増加から減少に転じました。
原油処理量は前週比日量17万バレル減りましたが、同1,700万バレル大台を維持しています。原油輸入量は前週比日量35万バレル増で輸出は同75万バレル減でした。
石油製品の総出荷量は日量2,000万バレル大台を維持していますが、前週比・前年比共に減少です。
2026/7/8
NYMEX WTI Aug: $73.52/bbl ( +3.08 )
20日移動平均: $75.66 ( -0.23 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $89.48/ -2σ: $61.84
幅: $27.65 ( -3.13 ) / 100日平均: $26.48
ボラティリティ
43.41 ( +3.98 ) / 100日平均: 66.47
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