原油相場は反落です。イランによるホルムズ海峡封鎖継続や攻撃を受けたサウジアラビアの被害状況の報道が伝わるなか底堅い展開で始まりましたが、$100/bblを超えた局面で追随の買いが続かず、短期筋の離脱を誘発し流れが変わると和平交渉開始を控えたポジション調整も重なり利食い優勢となりました。
4月10日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.09安の$95.78/bblで、引け後の時間外取引は$95/bbl台半ばです。期近2限月の逆ザヤは$7/bblを割れました。引き続き高水準とはいえ、徐々に縮小しています。ショートカバーによる急騰を招くエネルギーも薄れつつあると考えられます。
ホルムズ海峡封鎖やレバノンでの停戦要求などに対し双方が合意内容に違反しているとの主張を繰り広げ、市場ではイラン和平交渉を楽観的に見る空気はありません。
それでも、話し合いの開始を前に買い方も慎重姿勢となっています。
進展があった場合は地政学リスクが大きく後退し、上昇シナリオはその支えを失います。
恒久的な停戦が実現したところで海上保険の正常化が無い限りタンカーの航行が本格的に回復するわけではなく、貯蔵能力の限界で停止した施設や攻撃でダメージを受けた施設の復旧には最低でも月単位の時間を要することは確実です。
しかし、それに伴う需要の減退の影響は更に長期化すると見られるため、中長期の需給予測は緩むものと考えられています。
ベーカー ヒューズによると、4月10日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比変わらずの411基でした。前年比は61基減少です。
引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した4月7日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによる WTI 原油先物の買い越し幅は前週比7.3%増で3週振りの拡大です。売り買い共に建玉が増えていますが、買い玉の増加がより大きくなっています。この高値買い玉が週央の急落局面で解消され、下げ幅を拡大させた要因の一つとも考えられます。
(参考図表)
総取組高は前週比0.3%の増加です。前回に続く増加となりました。
2026/4/10
NYMEX WTI May: $95.78/bbl ( -2.09 )
20日移動平均: $97.01 ( -0.13 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $110.41/ -2σ: $83.62
幅: $26.78 ( -0.00 ) / 100日平均: $13.76
ボラティリティ
91.47 ( -5.23 ) / 100日平均: 43.00
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