原油相場は小動きです。米露会談の行方を見ながら供給増加の思惑で引き続き頭重い展開となっています。

8月8日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比変わらずの$63.88/bblで、引け後の時間外取引は$63/bbl台前半です。

 

WTI 期近は6月上旬以来の$62/bbl台まで下げましたが、大台を割って下げ続けるには新しいシナリオが足りないような気がします。

 

3~5月の大幅な供給過剰が解消して6月以降価格帯が上昇し、60/bbl大台半ばが新たなレンジ圏の下限と見られていましたが、その後の OPEC+ らの増産加速などで需給見通しが緩み、下限の水準が下がったと考えられます。

 

ベーカー ヒューズによると、8月8日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比1基増の411基でした。前年比は74基減少です。

引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した8月5日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによる WTI 原油先物の買い越し幅は前週比16.5%減で前回に続く縮小です。買い越は4月中旬以来の低水準となっています。

 (参考図表)

総取組高は前週比0.4%の増加です。2週連続の増加となりました。

2025/8/8
NYMEX WTI Sep: $63.88/bbl ( +0.00 )
20日移動平均: $66.28 ( -0.25 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $69.58/ -2σ: $62.99
 幅: $6.59 ( +0.27 ) / 100日平均: $10.02
ボラティリティ
 25.20 ( -2.24 ) / 100日平均: 36.36

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