原油相場は5営業日振りに小幅反発です。前日引け後の時間外取引は頭重い展開が続き、ニューヨーク時間帯には再度売り込まれたものの安値は前日水準を下回りませんでした。
3月6日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比5セント高の$66.36/bblで、引け後の時間外取引は$66/bbl台前半です。
引き続き、米国の関税政策が世界の需要に与える影響の不透明感により原油先物は買い辛い空気です。
昨年のトランス マウンテン パイプライン拡張で大きく増えたとされるカナダ太平洋側からの原油タンカー出荷の6割は米国向け、4割は中国向けですが、米国向けが関税引き上げの影響を受け中国向けは需要減退懸念に晒されており、アジア地域への過剰供給も予想されます。
■ Canadian crude exports skyrocket thanks to pipeline (Lloyd's List)
ウクライナ戦争もウクライナ側最大のスポンサーである米国が停戦の意向を強く持っている限り、原油供給懸念が再燃する可能性は低下しています。
供給懸念が後退する一方で需要不安が解消する目途は立たず、原油相場は既に昨年第4四半期のレンジ圏下限域に達したとはいえ、そこで下げが止まるという確証はありません。
2025/3/6
NYMEX WTI Apr: $66.36/bbl ( +0.05 )
20日移動平均: $69.92 ( -0.37 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $73.71/ -2σ: $66.13
幅: $7.59 ( +0.88 ) / 100日平均: $7.62
ボラティリティ
24.84 ( -0.85 ) / 100日平均: 28.57
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