原油相場は小動きです。前日引け後の時間外取引は軟調で$68/bbl台半ばまで沈みましたが、米国の利下げに対する思惑などもあって引けにかけては回復しています。

12月20日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比8セント高の$69.46/bblで、引け後の時間外取引は$69/bbl台半ばです。

 

保ち合い圏に留まる原油相場ですが、新たな地政学リスクの思惑が盛り上がらない限り、需要の見通しが芳しくないため下げに向かう可能性の方がやや優勢と考えられます。

 

シノペックによると、中国の石油需要は2027年までにピークを迎え、輸入は来年にもピークとなる見通しということです。

 

 ■ China's oil consumption to peak by 2027, says top refiner Sinopec (Reuters)

 

元々2020年代後半にピークとなる見通しでしたが、EV シフトの加速による輸送用需要の減退と景気低迷が需要のピークアウトを前倒しにしていると思われます。

ベーカー ヒューズによると、12月20日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比1基増の483基でした。前年比は15基減少です。


引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した12月17日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比56.6%増で大きく拡大し、8月下旬以来の買い越し水準となりました。売り玉の減少もありますが、買い玉が8月上旬以来の水準に増加しています。

 (参考図表)

総取組高は前週比1.1%の増加です。3週連続の増加となりました。

2024/12/20
NYMEX WTI Feb: $69.46/bbl ( +0.08 )
20日移動平均: $69.62 ( -0.02 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $71.88/ -2σ: $67.37
 幅: $4.51 ( -0.05 ) / 100日平均: $8.85
ボラティリティ
 23.52 ( -0.69 ) / 100日平均: 34.71

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