原油相場は3営業日振りに反落です。前日引け後の時間外取引は底堅く始まったものの、新しい中心限月の1月限は終日$70/bblに届きませんでした。
11月20日の NYMEX WTI 原油先物の12月限は前日比52セント安の$68.87/bblで、1月限引け後の時間外取引は$69/bbl台前半です。
12月から開始予定だった自主減産の縮小を1月スタートに延期した OPEC+ ですが、増産開始を更に延期の可能性との報道が行われています。
■ OPEC+ may stick with deep oil cuts for longer due to weak demand (Reuters)
OPEC+ がそういう決断を余儀なくされるほど需要には不安があるわけですから、ここは増産の先送りによる需給逼迫というよりネガティブな材料と見る方が良さそうです。
実際に、地政学リスクを囃す報道が続くにも関わらず WTI 相場は$70/bbl超えを渋っています。
米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の米国の原油在庫は80万バレル減少から10万バレルの増加予想に対し前週比55万バレルの増加です。原油在庫は3週連続の増加となりました。クッシング原油在庫は同14万バレルの減少です。
原油処理量は前週比日量28万バレル減ですが、製油所稼働率は90％台を維持しています。原油輸入量は前週比日量118万バレル増で、輸出は同94万バレル増でした。
石油製品の総出荷量は前回回復した日量2,000万バレル大台を再び割り、前年比もマイナスに転じています。
2024/11/20
NYMEX WTI Dec： $68.87/bbl ( -0.52 )
20日移動平均： $69.57 ( -0.07 )
ボリンジャーバンド
+2σ： $72.81/ -2σ： $66.33
幅： $6.49 ( -0.07 ) / 100日平均： $9.30
ボラティリティ
34.28 ( -0.45 ) / 100日平均： 33.27
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