原油相場は6営業日振りに反発です。連騰で買い疲れのムードが出る中、イスラエルとヒズボラとの戦闘停止に向けた動きが利食い売りを膨らませました。
10月8日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$3.57安の$73.57/bblで、引け後の時間外取引は$73/bbl台後半です。
米国エネルギー情報局 (EIA) の10月短観によると、2024年の世界の石油需要見通しは日量1億306万バレルで前月の予想から同2万バレルの下方修正、2025年の需要予測は日量1億435万バレルで前回から同25万バレルの下方修正です。
2024年の世界の石油供給量見通しは日量1億250万バレルで前回から同32万バレルの上方修正、2025年の供給予測は日量1億454万バレルで前回から同6万バレルの下方修正となっています。
EIA 推定の9月の世界の総石油供給量は日量1億182万バレルで前月比同99万バレル減、OPEC 推定産油量は日量2,602万バレルで前月比同78万バレルの減少です。政情不安のリビアの生産量が日量48万バレル減っています。
EIA による今年第3四半期の世界の石油需給バランスは日量80万バレルの供給不足で、第4四半期のバランスは同60万バレルの不足と推定されています。細かく見ると、10月は若干の余剰で11月に不足に転じて12月は日量170万バレルの不足となる見通しです。
その後、来年第1四半期も日量60万バレル程度の不足となった後は、概ね余剰が続く予想です。
ハリケーン ミルトンは引き続き海洋油田地帯には接近しない見通しで、木曜未明にフロリダ半島に上陸する予想となっています。
引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は130～190万バレル増加の事前予想を大きく超える前週比1,090万バレル増でした。クッシング原油在庫も同136万バレル増加です。
ガソリン在庫は前週比56万バレル減、中間留分は同259万バレル減少です。
2024/10/8
NYMEX WTI Nov： $73.57/bbl ( -3.57 )
20日移動平均： $71.72 ( +0.20 )
ボリンジャーバンド
+2σ： $76.61/ -2σ： $66.83
幅： $9.78 ( -0.57 ) / 100日平均： $8.90
ボラティリティ
36.41 ( +0.56 ) / 100日平均： 28.35
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