原油相場は反落です。前日引け後の時間外取引はジリジリと下値を切り上げたものの、$76/bbl台半ばで買いが続かなくなると下げに転じています。
8月30日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.36安の$73.55/bblで、引け後の時間外取引は$73/bbl台半ばです。
戻りは鈍く、下げトレンドが意識される展開です。
OPEC+ は10月以降の自主減産の段階的縮小の方針を変えておらず、リビアの供給障害は過去の経緯から見てもそれ程深刻な影響が長期化するとはみなされていません。
それ以上に、需要に対する不安感の高まりが、逼迫を予想する需給見通しに対する不信を醸成しているように思われます。
ベーカー ヒューズによると、8月30日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比変わらずの483基でした。前年比は29基減少です。
引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した8月27日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比5.9%増で前回の縮小から再度拡大に転じました。
(参考図表)
総取組高は小幅の減少です。3週連続の減少となっています。
2024/8/30
NYMEX WTI Oct: $73.55/bbl ( -2.36 )
20日移動平均: $75.65 ( -0.22 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $79.77/ -2σ: $71.52
幅: $8.25 ( -0.01 ) / 100日平均: $8.16
ボラティリティ
35.45 ( -0.65 ) / 100日平均: 23.88
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