原油相場は3営業日振りに反発です。前日引け後の時間外取引は下げ止まり、その後中国の需要軟化で頭を抑えられたものの、地政学リスクの思惑や米国の利下げ観測などで上昇しています。

8月15日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.18高の$78.16/bblで、引け後の時間外取引は$77/bbl台後半です。

 

需給バランスの逼迫見通しが大きく変わらない限り、WTI 相場が$70/bblを割るようなシナリオは想定し難く、下値には自ずと限界があります。

思わぬ外部要因が出ない限り基本は堅調なのでしょうが、中国の需要減速が鮮明になりつつあることが気がかりです。

中国国家統計局によると、7月の同国の原油処理量は日量1,396万バレル相当の5,906万トンで前年比6.1%減でした。4か月連続の減少で、年初来の累計は同1.2%の減少となっています。中国の原油処理量が日量1,400万バレルを割れたのは、2022年10月以来です。

 

 

7月は原油輸入も前年比3.1%減のため、月中の国内原油需給バランスは118万トンの余剰に留まりました。

 

2024/8/15
NYMEX WTI Sep: $78.16/bbl ( +1.18 )
20日移動平均: $77.46 ( +0.07 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $81.61/ -2σ: $73.31
 幅: $8.30 ( -1.47 ) / 100日平均: $8.20
ボラティリティ
 36.14 ( +0.57 ) / 100日平均: 22.18

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