原油相場は続落です。$80/bbl到達の目標達成感が出た後は、地政学リスクに対する思惑もやや後退し、売り優勢となっています。EIA 統計の原油在庫も、予想を超える減少となった API 統計とは対照的に小幅ながら増加に転じています。

8月14日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.37安の$76.98/bblで、引け後の時間外取引は$77/bbl台前半です。

 

目先は世界の需給バランスが引き締まると見られるとはいえ、その規模が6月の水準に及ばないと予想されているため、WTI 相場が$80/bblを超えたとしても上値には限界があると考えられます。

 

何か強力な外部要因があればそれが牽引するのでしょうが、無ければ保ち合いからは脱しきれません。

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の米国の原油在庫は120~200万バレルの減少予想に反し前週比136万バレルの増加です。7週振りの増加となりましたが、クッシング原油在庫は同167万バレルの減少です。

 

原油処理量は小幅の増加で日量1,600万バレル大台半ばに留まり、原油輸入量の前週比日量6万バレル増に対し輸出は同12万バレル増でした。

 

石油製品の総出荷量は3週振りの増加で日量2,000万バレル大台を回復したものの、前年比は前回に続いてマイナスです。

2024/8/14
NYMEX WTI Sep: $76.98/bbl ( -1.37 )
20日移動平均: $77.39 ( -0.04 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $82.27/ -2σ: $72.50
 幅: $9.77 ( -1.23 ) / 100日平均: $8.18
ボラティリティ
 35.56 ( -0.98 ) / 100日平均: 22.03

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