原油相場は続落です。週明けの時間外取引は$77/bbl台で小確りに始まりましたが、その後一向に上昇しないことに嫌気したのか一転$75/bbl割れを試しに行きました。

7月29日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.35安の$75.81/bblで、引け後の時間外取引は$75/bbl台後半です。

 

7月に入ってからの下げサイクルは先週前半に一服したかに見えましたが、ここに来て再び下落を見せています。

とはいえ、ここからの下げは$70/bbl大台前半突入となり、更なる軟化には抵抗も予想されます。

 

7月の下げは、世界的な需給逼迫化を反映した6月の上昇に対する修正の性格が強いものと考えられます。

6月の世界の需給バランスは EIA の推定では日量180万バレルの供給不足と見られますが、7月には同30万バレルの不足に緩和しているとされます。

 

一方、供給不足は8月に日量80万バレル、9月には同140万バレルへと再び逼迫すると予想されており、現在の価格から更に下げるとしても限界があるでしょう。

 

WTI 相場が$70/bbl大台を割るには、これまでの需給予測で算定されなかった大きな変化が顕在化する必要があります。

中国の需要に対する不安はそれに該当する可能性があるものの、今のところそこまでの危機ではないと市場は見ています。

2024/7/29
NYMEX WTI Sep: $75.81/bbl ( -1.35 )
20日移動平均: $79.68 ( -0.41 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $84.50/ -2σ: $74.87
 幅: $9.63 ( +1.20 ) / 100日平均: $7.38
ボラティリティ
 24.42 ( +0.53 ) / 100日平均: 20.96

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