原油相場は反落です。連休狭間の市場では底堅い展開が続き$84/bbl台半ばに達して4月以来の高値を更新したものの、大台後半に突入する勢いはありませんでした。

7月5日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比72セント安の$83.16/bblで、引け後の時間外取引は$83/bbl台半ばです。

 

第3四半期の需給バランス見通しは供給不足、中東情勢は引き続き懸念材料なのに加え米国在庫統計で原油在庫の大幅減少と原油相場を支える要素には事欠きません。

 

そのため原油相場の下値は堅い状況となっていますが、4~5月に軟調だった相場が反発に転じた6月は世界的に需給がかなり逼迫していたと推定されています。7~9月にも需給バランスは供給不足ですが、その不足幅は緩む見通しです。

 

つまり、需給要因から見ると原油相場にはここから強い上昇を続ける背景は薄くなりつつあり、今の相場は先行きの需給逼迫を過大評価しているとも言えます。

 

熱帯性暴風雨となったベリルは週末にメキシコ湾内で再びハリケーンへと成長し、月曜にテキサス南部付近に上陸するものと予想されています。海洋油田地帯の中心部直撃は避けられそうな見通しです。

 

 

ベーカー ヒューズによると、7月5日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比変わらずの479基でした。前年比は61基減少です。

CFTC の建玉報告は祝日の影響で月曜発表となります。

2024/7/5
NYMEX WTI Aug: $83.16/bbl ( -0.72 )
20日移動平均: $80.98 ( +0.23 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $85.78/ -2σ: $76.18
 幅: $9.60 ( -1.08 ) / 100日平均: $7.66
ボラティリティ
 19.17 ( +0.66 ) / 100日平均: 21.80

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