原油相場は反落です。前日引け後の時間外取引は底堅く、ハリケーンによる供給懸念の思惑で4月以来となる$84/bbl台に達したものの、その後は上げ幅を削っています。

7月2日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比57セント安の$82.81/bblで、引け後の時間外取引は$83/bbl台前半です。

 

カテゴリー5となったハリケーン ベリルの報道露出増加で市場参加者の思惑が刺激されたものの、ユカタン半島横断後は勢力が衰える予想であることや、進路がやや北に修正されてメキシコの油田地帯を直撃しない見通しとなったことなどで買いの勢いは萎んでいます。

 

 

更に進路を北に変えてユカタン半島に上陸せず強い勢力のままルイジアナ沖などに向かった場合は再び材料視されるでしょうが、そうでなければ米国独立記念日の祝日もあって相場は小動きになるものと見込まれます。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は15~110万バレル減少の事前予想を大幅に超える前週比916万バレル減でした。クッシング原油在庫は同40万バレル増となっています。

 

ガソリン在庫は予想に反する増加、中間留分は小幅の減少です。

2024/7/2
NYMEX WTI Aug: $82.81/bbl ( -0.57 )
20日移動平均: $80.42 ( +0.25 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $86.17/ -2σ: $74.67
 幅: $11.49 ( -0.37 ) / 100日平均: $7.61
ボラティリティ
 19.58 ( -4.39 ) / 100日平均: 21.95

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