原油相場は4営業日振りに反落です。前日引け後の時間外取引は底堅い動きでしたが、引けにかけては週末を控えた利食いが優勢になりました。

6月21日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比56セント安の$80.73/bblで、引け後の時間外取引は$80/bbl台半ばです。

 

ガソリン需要はこれから最盛期を迎えますが、世界の石油需給バランスは最も逼迫すると見られる時期が終わりつつあります。第3四半期一杯は以前の予想に比べて不足幅が拡大する見通しとはいえ、足元に比べると需給がやや緩むと見られるため今後も原油相場を上昇トレンドに運ぶかは不透明です。

 

ただ、需要不安が一時期より深刻ではないため、下げる要素もまた後退しています。

中国の需要減退が少しずつ顕在化していることを感じさせますが、市場はそのことについてまだ評価していないようです。

ベーカー ヒューズによると、6月21日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比3基減の485基でした。4週連続の減少で、前年比は61基減少です。

 

米国立ハリケーン センターによると、メキシコの海洋油田地帯付近の天候が荒れており、熱帯性暴風雨の発生確率が50%になっています。

 


祝日の影響で CFTC の建玉報告発表は月曜になります。

2024/6/21
NYMEX WTI Aug: $80.73/bbl ( -0.56 )
20日移動平均: $78.85 ( +0.20 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $83.64/ -2σ: $74.05
 幅: $9.60 ( +0.37 ) / 100日平均: $7.43
ボラティリティ
 26.01 ( -0.39 ) / 100日平均: 22.27

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