原油相場は続伸です。前日に新しい中心限月の8月限が$80/bbl大台を超えられなかったため時間外取引は軟調に始まりましたが、大台を超えると上値がやや軽くなっています。

6月18日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.24高の$81.57/bblで、引け後の時間外取引は$81/bbl台半ばです。

 

足元の世界の需給はやや逼迫していると見られ、そして強気ムードが優勢になると地政学リスクを囃す声にも動かされやすくなります。

 

米国立ハリケーンセンターによると、メキシコ湾で今シーズンの熱帯性暴風雨1号が発生しそうです。

予想進路は海洋油田地帯の集積地に向かわない模様ですが、時化でメキシコ湾岸の出荷や輸送に影響が出そうです。

 

 

中国国家統計局によると、5月の同国のガソリン生産量は1,382万トンで前年比2.9%増でした。年初来の累計は同6.6%の増加です。軽油生産量は1,735万トンで前年比6.4%減、年初来の累計は同3.3%の減少となっています。ジェット燃料を含む灯油生産量は490万トンで前年比23.9%増でした。

 

 

軽油は引き続き頭打ち傾向。ガソリンや灯油もコロナ禍の落ち込みは回復したものの、その先の伸びが見られません。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は200~230万バレル減少の事前予想に対し前週比226万バレル増でした。クッシングの原油在庫も同52万バレル増となっています。

 

ガソリン在庫は予想に反して小幅減、中間留分は小幅の増加でした。

2024/6/18
NYMEX WTI Jly: $81.57/bbl ( +1.24 )
20日移動平均: $78.28 ( +0.35 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $82.48/ -2σ: $74.07
 幅: $8.42 ( +0.55 ) / 100日平均: $7.41
ボラティリティ
 26.49 ( +0.47 ) / 100日平均: 22.35

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