原油相場は5営業日振りに小幅反落です。取引は終日小動きに終始し、$78/bbl割れは支えられる一方、$79/bblを超えると買いが続きません。
6月14日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比17セント安の$78.05/bblで、引け後の時間外取引は$78/bbl台半ばです。
世界的な需給バランスの引き締まりの観測が原油相場の下げトレンドの終了をうかがわせるものの、力強い上昇を始めるには決め手が欠ける状況です。景気の楽観見通しや地政学リスクなどの要素が加わらないと、2か月近く続いた弱気ムードは転換しません。
ベーカー ヒューズによると、6月14日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比4基減の488基でした。3週連続の減少で、前年比は64基減少です。
引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した6月11日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比28.5％増で4週振りに縮小した前回から再び拡大に転じました。売り玉が大きく減って昨年10月以来の低水準になっています。
（参考図表）
総取組高は前週比3.2%の減少です。3週振りに180万枚を割っています。
2024/6/14
NYMEX WTI Jly： $78.45/bbl ( -0.17 )
20日移動平均： $77.68 ( +0.08 )
ボリンジャーバンド
+2σ： $81.57/ -2σ： $73.78
幅： $7.79 ( -0.11 ) / 100日平均： $7.37
ボラティリティ
24.87 ( -0.14 ) / 100日平均： 22.45
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