原油相場は4営業日続落で、今年2月以来の安値となりました。OPEC+ の会合で2025年末まで生産調整が続くことが決まったものの、その規模が順次縮小されることを嫌気しています。

6月3日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.77安の$74.22/bblで、引け後の時間外取引は$74/bbl台前半です。

OPEC+ 閣僚会合では生産調整が2025年末まで行われることと、足元のサウジアラビアやロシアら8か国による日量220万バレルの自主減産が9月末まで延長されることが決まりました。自主減産はその後毎月日量20万バレル程度と徐々に規模を縮小しつつ2025年9月まで続く見通しです。

 

2025年の合意生産量は今年より日量54万バレル引き上げられ、全体の減産量は縮小に向かいます。

 

需要期である第3四半期に自主減産が続くのは需給バランスの緩みを回避させるものの、追加減産でもなく10月以降の順次規模縮小決定となったことで弱気ムードの市場を更に圧迫する結果となっています。

 

これで供給側による支援が限定的となったことから、需要不安による相場下振れに対するリスクの影響力が増します。

2024/6/3
NYMEX WTI Jly: $74.22/bbl ( -2.77 )
20日移動平均: $78.55 ( -0.46 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $81.16/ -2σ: $75.95
 幅: $5.21 ( +1.65 ) / 100日平均: $7.15
ボラティリティ
 22.07 ( +3.34 ) / 100日平均: 23.05


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