原油相場は3営業日続落です。前日引け後の時間外取引は軟調に始まった後上昇に転じ、ニューヨーク時間帯の朝方には$78/bbl台半ばとなりましたが、買いが続かずマイナス圏に沈んでいます。

5月31日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比92セント安の$76.99/bblで、引け後の時間外取引は$77/bbl台前半です。

 

OPEC+ 会合で第3四半期以降の自主減産継続が決まるという思惑が、原油相場の需給バランス見通しの変化を期待させています。しかし、それにも関わらず価格の推移はこのところ頭重い展開で、減産幅の拡大や新たな外部的な強材料がないと下降トレンドの転換には至らないとも考えられます。

一方で、ファンドは引き続き売りポジションを縮小させています。
引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した5月28日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比21.4%増で3週連続の拡大となりました。買い玉の増加と共に売り玉が一段と減っています。

 (参考図表)

総取組高は前週比2.8%の増加です。3週振りの増加で180万枚大台を回復です。

 

ベーカー ヒューズによると、5月31日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比1基減の496基でした。3週振りの減少で、前年比は59基減少です。


2024/5/31
NYMEX WTI Jly: $76.99/bbl ( -0.92 )
20日移動平均: $79.01 ( -0.21 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $80.79/ -2σ: $77.23
 幅: $3.56 ( +0.31 ) / 100日平均: $7.17
ボラティリティ
 18.74 ( +0.40 ) / 100日平均: 23.17

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