原油相場は反発です。一時は$76/bbl台を付けたものの、その後上昇に転じました。高値・安値共に切り下がっているのですが、日中の下げを引けにかけて削る動きが続きます。
5月15日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比61セント高の$78.63/bblで、引け後の時間外取引は$78/bbl台後半です。
米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は50～140万バレル減少の予想に対し前週比251万バレルの減少です。クッシング原油在庫も同34万バレルの減少となりました。
原油処理量は前週比日量31万バレル増で1月中旬以来の日量1,600万バレル大台となり、定修期が終わり需要期に向かうことを示しています。原油輸入は前週比日量23万バレル減で、輸出は同33万バレル減でした。
石油製品の総出荷量は2週連続の小幅減少となりましたが、日量2,000万バレル大台を維持しており前年比もプラスです。
国際エネルギー機関 (IEA) の5月月報によると、2024年の世界の石油需要見通しは日量1億310万バレルで前月の予想から同14万バレルの下方修正、2025年の需要予測は日量1億430万バレルで前回と変わらずでした。
2024年の世界の石油供給見通しは日量1億270万バレルで前回から同20万バレルの下方修正、2025年の供給予測は日量1億450万バレルで前回と変わらずです。
IEA 推定の4月の世界の総石油供給量は日量1億200万バレルで前月比同20万バレル減でした。OPEC 加盟12か国の推定産油量は日量2,697万バレルで前月比同12万バレル増、OPEC+ 全体では日量4,143万バレルで前月比同9万バレルの減少となっています。生産調整国の合計生産量は目標に対して日量51万バレルの超過でした。
2024/5/15
NYMEX WTI Jun： $78.63/bbl ( +0.61 )
20日移動平均： $80.21 ( -0.17 )
ボリンジャーバンド
+2σ： $84.62/ -2σ： $75.79
幅： $8.82 ( +0.02 ) / 100日平均： $7.42
ボラティリティ
17.32 ( -2.20 ) / 100日平均： 24.67
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