原油相場は小幅反落です。前日引け後の時間外取引は小動きに終始し、高値が前日水準に届かなかったことで軟化したものの、安値も前日水準を割っていません。

3月26日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比33セント安の$81.62/bblで、引け後の時間外取引は$81/bbl台前半です。

新規の大きな材料もないまま、週末にはイースターの連休も控えて動意がやや薄くなっています。

 

ウクライナによるドローン攻撃で、ロシアの製油所は精製能力の14%を失っているようです。

 

 ■ Russia’s Offline Oil Refining Capacity Reaches 14% (OilPrice.com)

 

世界的な需給バランスの均衡化が遠のいたことに加えて、こうした地政学リスクが足元の原油相場を支えています。とはいえ、第2四半期の供給不足幅は日量数十万バレル規模とさほど大きなものとも言えず、更に上昇を続けるには新しいシナリオが必要と思われます。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は100~120万バレル減少の事前予想に反し前週比934万バレル増でした。過去2週で700万バレル減った在庫は一気に回復しています。クッシング原油在庫も同239万バレル増で、前回の小幅に続いて増えています。

 

ガソリン在庫は予想を超える減少、中間留分は小幅の増加となりました。

2024/3/26
NYMEX WTI May: $81.62/bbl ( -0.33 )
20日移動平均: $80.19 ( +0.15 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $83.63/ -2σ: $76.75
 幅: $6.88 ( +0.09 ) / 100日平均: $8.70
ボラティリティ
 21.08 ( -0.48 ) / 100日平均: 30.84

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