原油相場は続伸です。前日引け後の時間外取引は小動きに始まった後、節目の$80/bblを超えるとショートカバーが上げを加速しました。
3月14日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.54高の$81.26/bblで、引け後の時間外取引は$81/bbl台前半です。
各機関の需要見通しが小幅ながら上方修正となったことで、買いがやや優勢になっています。
とはいえ、需給バランス予測は大きく逼迫するものとはなっておらず、中長期に大相場になる環境とも言えません。しかし、下げる理由が薄くなっただけに上昇トレンドがもうしばらく続く可能性は高まっています。
国際エネルギー機関 (IEA) の3月短観によると、2024年の世界の石油需要見通しは日量1億300万バレルで前月の予想から同10万バレルの上方修正です。2024年の世界の石油供給見通しは日量1億290万バレルで前回から同11万バレルの上方修正となっています。OPEC+ の供給見通しを下方修正していますが、通年で概ね均衡すると見られます。
今年第1四半期の世界の石油需要の伸びは日量170万バレルと比較的堅調で、2023年通年の同230万バレルから大きく減速していませんが、2024年通年の需要の伸びは同130万バレルと予想されています。
IEA 推定の2月の OPEC 産油量は日量2,691万バレルで前月比同14万バレル増。リビアの供給が同13万バレルの回復です。OPEC+ 全体では日量4,158万バレルで前月比同8万バレル増でした。生産目標に対しては日量42万バレルの超過です。
2024/3/14
NYMEX WTI Apr： $81.26/bbl ( +1.54 )
20日移動平均： $78.32 ( +0.31 )
ボリンジャーバンド
+2σ： $80.30/ -2σ： $76.33
幅： $3.97 ( +0.51 ) / 100日平均： $9.03
ボラティリティ
22.64 ( -0.08 ) / 100日平均： 32.43
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