原油相場は5週振りに反発です。前日引け後の時間外取引は小動きに始まりましたが、$78/bbl台後半となり今月に入ってからの下げサイクルを抜けると上昇を加速しました。ロシアの製油所に対するウクライナのドローン攻撃が続くことなどが材料視されています。

3月13日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.16高の$79.72/bblで、引け後の時間外取引は$79/bbl台半ばです。

 

世界の原油需給バランスは第2四半期に入っても供給不足が続く可能性が高くなっており、昨年末以来の上昇トレンドが崩れるというシナリオは変わりつつあります。

 

もちろん極端な逼迫になるわけではないため$100/bblを目指す上昇といった事態は今のところ非現実的ですが、中長期の下げトレンドに向かうより強材料に反応し易い環境となることが見込まれます。

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は変わらずから90万バレルの増加予想に対し前週比154万バレルの減少でした。同552万バレル減の API 統計に比べると小幅ですが、7週振りの減少を示しています。

クッシング原油在庫も前週比22万バレル減で、5週振りの減少です。

 

原油処理量は前週比日量39万バレル増加し、輸出の同149万バレル減に対し輸入は同173万バレルの減少です。

 

 

石油製品の総出荷量は3週連続の増加で前回に続いて日量2,000万バレル大台を超え、前年比もプラスとなっています。

2024/3/13
NYMEX WTI Apr: $79.72/bbl ( +2.16 )
20日移動平均: $78.01 ( +0.18 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $79.73/ -2σ: $76.28
 幅: $3.46 ( +0.23 ) / 100日平均: $9.12
ボラティリティ
 22.72 ( +1.70 ) / 100日平均: 32.60

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