原油相場は3営業日振りに反発です。前日引け後の時間外取引は小動きに始まった後、欧州時間帯から上昇を始め高値は昨年11月上旬以来の$80/bbl台を付けました。

3月1日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.71高の$79.97/bblで、引け後の時間外取引は$79/bbl台後半です。

 

足元の世界の石油需給バランスが引き締まっている以上、原油相場の下げ局面は上昇トレンド中の下げサイクルということになります。直近の下値が$75/bblで支えられた以上、そこから上げサイクルに転じたら上値が切り上がるのは自然です。

 

現在、市場には OPEC+ の減産延長による第2四半期以降の需給バランス見通し変化の憶測が広がっています。

均衡から余剰に転ずると予想されてきた需給がどう変化するかによって、先行きの流れが変わってきます。

 

ベーカー ヒューズによると、3月1日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比3基増の506基でした。前回に続く増加で、前年比は86基減少です。

引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した2月27日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比35.0%増で3週連続の拡大です。昨年10月下旬以来の買い越し水準となっています。売り玉の減少が目立ちます。

 (参考図表)

総取組高は前週比0.2%の減少で、3週連続の減少です。

2024/3/1
NYMEX WTI Apr: $79.97/bbl ( +1.71 )
20日移動平均: $77.37 ( +0.27 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $81.67/ -2σ: $73.07
 幅: $8.60 ( +0.08 ) / 100日平均: $9.76
ボラティリティ
 23.09 ( -1.37 ) / 100日平均: 33.76

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