原油相場は続伸です。前日の上昇の後は頭重い展開でしたが、OPEC+ の自主減産が第2四半期にも続くとの報道で持ち直しています。

2月27日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.29高の$78.87/bblで、引け後の時間外取引は$78/bbl台半ばです。

 

今年第1四半期の世界の石油需給バランスは引き締まっていると推定されていますが、第2四半期以降は均衡化すると予想されています。

足元の逼迫は中東情勢などと共に12月後半以降の原油相場上昇基調を支えており、それだけに需給バランスの転換が3月後半以降の相場の軟化を招くと見られます。

 

そのため OPEC+ が自主減産を継続する可能性は低くありません。

 

 ■ OPEC+ to consider extending voluntary oil output cuts, sources say (Reuters)

 

ただ、それが実際にどの程度の効果を生むかには疑問もあり、産油国が危機感を高めているのは新興国からの需要の感触が思った以上に悪いのではといった憶測も招きます。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は150~180万バレル増加の予想を大きく超える前週比843万バレル増でした。前回の同717万バレルに続く大幅な増加で、4週連続の在庫積み増しとなりました。クッシング原油在庫も前週比183万バレル増で、4週連続の増加です。

 

ガソリン在庫は前週比327万バレル、中間留分は同52万バレル減り、中間留分在庫は6週連続の減少を示しています。

2024/2/27
NYMEX WTI Apr: $78.87/bbl ( +1.29 )
20日移動平均: $76.81 ( +0.22 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $80.96/ -2σ: $72.67
 幅: $8.29 ( +0.29 ) / 100日平均: $9.80
ボラティリティ
 26.44 ( -0.04 ) / 100日平均: 33.90

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