原油相場は反発です。前日引け後の時間外取引は軟調に始まったものの、$75/bbl台で支えられると反発に転じました。

2月15日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.39高の$78.03/bblで、引け後の時間外取引は$77/bbl台半ばです。

 

先週来の上昇が中途半端という印象を与えるため、一気に下げる転換とはなりません。足元の世界の需給はまだ引き締まっているうえ、中東情勢や米国の利下げ期待があるので戻りになると買いは出やすい環境です。

 

とはいえ、高値が切り下がりつつあって一服後の上昇継続は難しいと思われます。

 

国際エネルギー機関 (EIA) の2月月報によると、2024年の世界の石油需要見通しは日量1億290万バレルで前月の予想から大きく変わっていません。前年比の伸びは日量122万バレルと前回から同2万バレルの下方修正となりました。2023年の需要の伸びは同230万バレルでした。

 

一方、2024年の世界の石油供給見通しは日量1億380万バレルで前回から同15万バレルの上方修正となっています。

通年の需給バランス見通しは日量90万バレルの供給過剰です。


IEA 推定の1月の世界の総石油供給量は前月比日量140万バレルの減少です。OPEC 推定産油量は日量2,673万バレルで前月比同28万バレル減、OPEC+ 全体では日量32万バレル減の同4,152万バレルとなっています。生産枠に対する未達量は日量55万バレルです。

2024/2/15
NYMEX WTI Mar: $78.03/bbl ( +1.39 )
20日移動平均: $75.53 ( +0.26 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $79.22/ -2σ: $71.83
 幅: $7.39 ( +0.23 ) / 100日平均: $9.91
ボラティリティ
 27.19 ( -0.22 ) / 100日平均: 33.40

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